日本よ 維新と大戦の復興に続く３度目の奇跡を＝シンガポール
Searchinaより
シンガポールの華字紙・聯合早報は23日、日本で発生した
マグニチュード（Ｍ）9．0の大地震と、その後の大津波、
原発事故が日本の政治、経済、外交などの面で日本を大きく
変化させるものとなるだろうと主張し、
「明治維新と第2次大戦後の復興に続く、3度目の奇跡を
起こすことを期待している」
と論じた。
記事は震災後の政治について、短期的には現政権を延命
させることになるが、中長期的に見れば、復興が進んだ
数年後の日本をどのような国にしていくのか、という問題が
浮上すると指摘し、
「日本の政治が今回の災害の経験を通して、具体的な戦略や
リーダーシップを持つ政治家を輩出できるかどうかが、
日本の将来に直接影響してくるであろう」
と予測した。
続けて、経済面について、短期的には今回の災害は大打撃と
なるが、長期的には4つの理由でマイナスとはならないとの
見方を示した。
1つは、石油ショック後と同様、震災後は省エネとエコ技術の
さらなる向上が見込まれること、
2つ目は阪神大震災後と同様、復興にともなって経済成長が
見込めること、
3つ目に、リスクを分散させるため経済の一極集中が解消される
であろうこと、
4つ目に、日本国内での経済成長には限界があるので、日本経済の
さらなるグローバル化が進み、明治維新、第2次大戦後に続く
3度目の開国となることを挙げた。
また、外交面について、悪化していた日米、日中、日露関係が、
日本への救援活動で大きく改善されると分析したほか、安全面では、
「今回の災害で真の安全を脅かすのは、戦争よりもむしろ自然災害で
あることを日本人に思い知らせるものとなった」
と指摘。
安全と脅威とは何かを再考する機会となり、日中関係や日米関係にも
影響を及ぼすだろうと予測した。
そのほか、日本のエネルギー政策でも、今回の原発事故を受けて
大幅な変更を余儀なくされるだろうと分析した。
最後に、今回の震災は日本全体を大きく変える出来事であり、
この機会を十分活用して、明治維新や第2次大戦後の復興のような
3度目の奇跡を起こすことを期待している、と締めくくった。
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