テルマエ・ロマエは、ヤマザキマリさん原作の漫画であり、阿部寛さん主演で映画化もされた作品



阿部寛さん演じる冴えないローマ人の浴場技師が、突然ローマのテルマエの湯の中から現代の日本(銭湯の湯)にタイムスリップし、そこで知った銭湯に発想を得てローマ時代のテルマエ(お風呂)を造った、という奇想天外でなかなか面白い映画です


そのテルマエ・ロマエの本物の遺跡が

イタリア🇮🇹ローマに残っているんです


それがここ

カラカラ浴場


(テルメです)

長年行ってみたかったイタリアのローマへ飛び、そのローマの中心から地下鉄に乗って20分ほど、駅から歩いて5分程でついに到着です!



ここは紀元前212年にカラカラ帝によって造られた大浴場で、一度になんと1600人!ほどが入れたというスケールの大きさ。左上に見える競技場トラックと比べると、その大きさが分かります





入口を入ると

お〜デカっ!

その大きさに、ただただ圧倒されます







今ではレンガの茶色一色ですが、当時は大理石モザイクタイル絵画彫刻で埋め尽くされていたそうです


その一部を今も各所で見ることが出来ます










イタリア国旗カラー🇮🇹!

これが起源だった?





こうして見ると、テルマエではモザイクタイルも重要な役割を果たしていたことが分かります。それはまさに日本の銭湯にも通じてるかも!?なんて思うと、ちょっと嬉しくなりました



そして絵も残り(左手の壁にあり)



例えばこんな感じ(展示がありました)



大理石の彫刻も所々残ります



ローマ帝国時代のテルメ(公衆浴場)は、銭湯やスーパー銭湯、温泉施設の規模を遥かに超えるスケール


施設内には

アスレチックルーム

サウナ

温浴室

冷浴室

プール

そして図書室まであるという

もはや巨大レジャー施設!

と言ってもいいでしょう



その豪華さは、時の権力者の威勢を示す素晴らしいものであったことが想像出来ます。当時の皇帝は自らこの浴場に入り、市民と言葉を交わしたそうです。こんな姿が2000年の時を超えて残っているなんて素晴らしいですよね




このカラカラ浴場の近くにはコロッセオがあり、その近くの公園内には別のテルマエの遺跡もありました



それが

トラヤヌス浴場





ここはカラカラ浴場とは違ってその遺構は部分的にしか残っていませんが、それでも当時の姿に思いを馳せることは出来ます









全体像が以下の姿

(数字は残る遺構、左下はコロッセオ)



いや〜さすがローマ帝国は

スケールが違いますね


そして2000年の時を超えて、今の時代にその素晴らしさの片鱗が残っているのがスゴイな