★千代の湯 〜 2021年2月13日訪問
前回、新中野の千代の湯に行きましたが、
今回は東急東横線の学芸大学にある、
同じ屋号の千代の湯にやって来ました。
こちらの千代の湯は、新中野の千代の湯と同じ名前とは思えないほど全くタイプが異なります。新中野は正統派昭和銭湯、こちらはマンション銭湯で、ちょっとデザイナーズ銭湯っぽい雰囲気です。
到着して、店先の自転車の多さにびっくり!
多少お客さんは多いかもとは思ってましたが、こんなに自転車があるなんて。まあ、しょうがない。全部が男湯という訳ではないので大丈夫でしょう。
中に入ってフロントでお金を出すと、
「あっち、あっち」
と無愛想な女将さん。
「?!」
と意味が分からぬワタシ。
「あっちでチケット買って下さい」
あ〜なんだ、そういうことか。
という訳で券売機でチケットを買い、女将さんに渡して中に入ります。
脱衣所に入ると暖色系の灯りに木製のロッカーがあり、雰囲気は悪くないです。
そして浴場の扉を開ければ、そこには立派な赤富士のペンキ絵がありました。
ペンキ絵は普通雪の積もる青い富士が多いのですが、ここは珍しい赤富士です。でもなかなかいいです。
作は中島盛夫絵師、2010年1月16日作で、もう11年前の作品なんですね。でも全く色褪せておらず、11年も経っているとは思えません。
そんなペンキの銭湯絵を見ながら入る湯船はL字型に並び、ジェットの座風呂、電気風呂、水風呂、そして炭酸泉が並びます。ちなみに水は軟水だそうです。
この雰囲気と造りながら、サウナが無いというのは意外でした。でもワタシはサウナに入るわけではないので、問題ありません。とにかくしっかり温まって上がります。
ロビーに戻ってフロントの上を見ると、そこには宮造りの唐破風屋根の下にある、兎の毛通し(うのけとおし)と呼ばれる見事な透かし彫りが飾ってあり、思わず写真を撮らせて頂きました。
モチーフは、琵琶を弾く天女でしょうか。
いやホント、なかなか立派です。
…なんてことを女将さんにお伝えしたら、不機嫌そうな表情から一転、ニッコリ嬉しそうな笑顔を見せて下さいました。
これを見ると、実はこの千代の湯も昔は宮造りだったことが分かります。ってことは、全くタイプが異なると思っていた新中野と学芸大学の「千代の湯」は…
もとは同じタイプだったんですね!
◾️フロント→ 7点 女将さん、もう少し明るいと嬉しいです。
◾️ロッカー→ 8点 暖色系の灯りと木製のロッカーがいい雰囲気です。
◾️お風呂→ 7点 デザイナーズ銭湯の雰囲気だけに、普通に見えちゃう感じです。
◾️ロビー→ 7点 狭い訳ではないのですが、意外に広さを感じない気がします。
◾️備品→シャンプー・ボディソープなし
◾️ポイント→ オリジナルTシャツ販売あり。そこに又吉直樹氏のサインもありました。
◾️スタンプ→ またも文字型!ちょっとインクが薄いです。
★GREGOR(グレゴール)
学芸大学駅前の商店街は広くはありませんが、自由が丘の近くで学生街でもあってか、小洒落た店が多くあります。とはいえ、意外にどこも混んでます。
どうしようかな… と思ったところにありました。ドイツビールの店、グレゴールです。
店先のこの看板も気になったのですが…
ビールが300mlではすぐ無くなってしまうので、普通に頼むことにします。
「ドイツビール樽生の大で!」
「すみません…。今日の樽生はオーストリアかベルギーのビールになります」
えっ?!そうなんですか?
ドイツビールとドイツ料理のお店と思って入ったのに、肩透かしです。でも、まあいっか。
壁をよく見ると、確かに「本日の樽生ビール」のボードに書いてありました。
「じゃオーストリアビール!」
という訳で登場しました、シュティーグルです。
ペールエールというので濃い目で苦味しっかり系かと思いきや、ピルスナーのような飲みやすさで柑橘系の風味も爽やかです。でも最後にはしっかりとした苦味がやってくる、といったなかなか深い味わいです。さらにこのビール、モーツァルトが愛したビールだそうです。
間もなく、ハーブ&レモンのソーセージが出てきました。
思った通り、パリッとした皮の中はジューシーでさっぱり爽やかな味わいで、このビールにピッタリでした。
ドイツビールと思って入った店でしたが…
まあ、ビールが美味しければそれでいっか!
ドイツに止まらないヨーロッパのビールのお店でした。
◾️せんべろ度→ △ ソーセージは高いなぁ。
◾️味→ ◯ ビールは間違いありません。
◾️サービス→ ◎ 若い店主一人ですが、とにかく丁寧な接客です。
◾️ポイント→ 300円のおつまみ群もあります。