日もある意味、歴史に残る日だわー10年の国債の市場利回りが、ついにマイナス0.03%になってしまった!一時はマイナス0.035%までいっちゃった。

これは、これから10年の国債を買った(新発ではない)場合、10年後の償還日(満期日)に、払った金額より少なくしか返ってこない、というもの。つまり、損するのが最初からわかってるってことになるー個人はそんなの買いませんが、金融機関とかは現金持ってるわけにいかない(個人が手元にたくさん現金持ってられないのと一緒)ので、資産保全のため買うわけですよ、損が前提!

では、個人はどうなるか?お金預けても利息はほとんどつかなくなりますねー限りなくゼロ。でも、現金をタンス預金するにも限度がありますよね?泥棒や火事地震で危険だしねぇ、だから、利息ほとんどなくても銀行に預ける事になる。なお、個人の預貯金は銀行にとって安全な資金なので、個人から手数料とるような事は今はないと思う、取り付け騒ぎになっちゃうよ。将来の事はわかりませんが!

そ、し、て。MMFとか出来なくなってしまったりする。すでに証券会社では繰上償還して払い戻ししちゃった。あーあ。生保やかんぽ生命の利回りついた商品はもちろん利回り悪くなる。でも、資金集めにはある程度利回りつけなきゃならない訳で、でも仕入れ商品の10年国債がマイナスだと、売れるほど赤字になったりもする(20年や30年国債はプラスなのでまだ大丈夫だけど量が少ない)。いわゆる金融機関の業績が悪化するかも?と思うわけで不安が生まれちゃったんですな。円高にもなっちゃったから、自動車とか輸出企業の業績も危ない。

そういうので、きゃーとなったのが本日なのでした。

サーチャージが4月からなくなるみたいだし、産油国は減産で協力できなさそうだから原油安は続くだろうし、円高ならば、海外旅行行きたいなあ~振る袖がないけどさ。

もっとも、今日の円高が続くかというとこれもわからない。だって アメリカの金利は30年債2.58%。 アメリカは利上げするかも、とか言っているわけだから、今後もそうは下がらないでしょう。日本とはその分だけ 金利に差があるわけで、日本の国債を買うより、アメリカの国債買った方が いいじゃん、っていう話になる。じゃあ円売って、ドルを買って、アメリカの国債を買おう、という話になる。これがキャリーオーバー。数年前の円安の時、そういうことがあったっけ。今の円高は、ある意味経済の原則に逆らっている動きなんだよね。

個人的には、デパートの積立て商品券が今の利率(12ヵ月ためると13ヵ月ぶん返ってくる)をいつまで保ち続けられるか、ってこと。引き下げる、つまり、24ヵ月ためないといけなくなったりするかもしれない、それが心配!

スイスはとっくに10年債はマイナス金利なんですが、どういう経済になってるのか知りたい。