昨日のグランプリ上海の事故、あちこちで色々話が出てますね。。羽生選手もハンヤン(こっちの読み方に統一)選手も、病院検査で脳震盪とかなくて何よりです。

さて、私の職場でも上海行った人物が1名(土日の観戦のみ)いまして、中国らしい話と、フィギュア愛は万国共通と改めて実感した話とがありました。

上海大会では、かなりな人数の日本人(ほとんど女性)が応援に駆けつけました。で、羽生選手を観戦中、日章旗が至るところに掲げられたのですが、周囲からクレームつかなかった!羽生くんが中国人だったら良かったのに、という書き込みは山とあったけど、これ凄いわ。日の丸掲げるのって勇気いるんです。

現地に赴いたM子さんと仮に呼びましょう、会場着いたら、指定席なのに、中国人女性が座ってる!(よくある、というかほとんどいつもそう)M子さんの座席の方が良い席だったんでしょう。チケット見せて退くよう身振り手振りしたものの、退かない。係員呼んであーだこーだ30分くらいかかって、座れたそうです。不法占拠?してた相手は涼しい顔で、何事もなかったかのように羽生くんファンなのかと問いかけたりしたようです。M子さんムカついて相手にしなかったとかですが、後で意外な展開に。。。

中国では、こういう時、揉めるのは当たり前で、揉めて自分の権利を勝ち取るのが普通です。端からみたらケンカしてるように見えるし、日本人からみたらケンカ以外の何物でもないんだけど、普通の日常風景です。自分に権利があるなら、どんな邪魔があろうと、主張し続けるべし。しないなら、権利放棄とみなされちゃう。

ケンカ腰にならずコミュニケーションとれないのかな、ともおもいますが、中国感覚ではこれが普通。だから同じ、我是羽生愛好者、と話かけてもくるのでした。

さて、問題の衝突シーン、M子さんは息をのみ、中国人女性ファンは絶叫。会場の悲鳴は中国人ファンかなり比率占めていたようです。そこから、席不法占拠の中国人ファンとM子さんは、羽生選手の動向に、言葉通じてない筈なんだけど、なんか会話になってたようです。
「ゆず、立てないわ!」
「ああ、血が!」
「ゆず、動かないで!」
「どうしよう、滑る気よ!」
こういう雰囲気が日中間で、手を取り合っちゃったそうです。ジャンプ、それも4回転しては転倒するのみるたび、ぎゅーっと手を握りしめあっちゃったそうです。最後には知らない者同士なのに、泣いて抱き合ったとか。。。M子さん、そういうタイプじゃないんだけど、伝染したらしい。フィギュア愛が国境も言葉の壁も越えた一時だったようです。

ハンヤン君、エキシビション欠席したけど、バンケットは出たのね、李子君らしき女の子と写ってる写真がアップされてました。ものが二重に見えてたって聞いたけど、もう、そんな動いて大丈夫なのかな?

今回の事では、すぐに会見して「(わざと羽生選手がぶつかったと)バカげた事をいう奴がいるが云々~」と牽制したことで男を上げました。もともと羽生君とは仲が良いらしく、数年前もツーショット写真を反日運動盛んな最中にやったっけ。

二人とも早く回復して、自分の思うような滑りが出来るようになってくれれば、と思います。

この事故は、ウォーミングアップしてた別の選手達にも相当のショックだったようで、それぞれ思うっように出来なかったようですね。コフトゥンは、記者会見後の何かのインタビューで、「直接見てなかったので何が起こったのかわからなかった。観客が総立ちで泣き叫んでて、(後で見たら)入り口が血だらけになった。それまで体は燃えて十分動いてたのに、足が震えて痺れたみたいになった。会見中も今も震えてるよ。滑り終わった時、やっとこの地獄が終わったと思った」というように述べていた(ロシア語を英訳した記事らしいので、不正確です)ので、衝撃の深さが伺えます。

事故は、何にでも付き物ですが、当事者だけでなく周囲のためにも、極力起きて欲しくないです。それにしても、日本人選手たくさんいるし、上海近いのに医者が随行してなかったのはびっくりですわー