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今日の日経新聞のコラムが、あまりにも偏ってる気がするので一言。題してドイツに敗れた日本。何が敗れたか、というと世界における指導者としてらしい。日独ともに敗戦国だけど、軽武装で経済優先にし、経済で奇跡的復活を遂げた。

「違いが鮮明になったのは近隣諸国との関係である。ドイツが独仏融和を軸にEUを築き、深化・拡大させたのに対し日本は中国、韓国という重要な隣国との関係でつまずいている。国際政治の舞台でもドイツは存在感を強めている。(一部抜粋)」

えーまず、日本が一応戦争できない事になってるのに対し、ドイツは東西分割もあってすぐ再武装かつNATOの主軸になってた訳で、なんか忘れてやいませんか?という気がする。イタリアやドイツに対し、日本の敗戦後の扱いはもう本当にひどかったわけで(それが今の状況につながるんだけど)、一説には非白人だから、という話もあるくらい。だいたい、西ドイツもフランスも資本主義国家で、共産党の中国と日本の関係を、独仏関係と一緒にする事自体、おかしいと思う。レッドパージやったアメリカの傘下にあるんだから、融和できる訳ないじゃん。

また、ドイツが東西統合した結果、かなり大変な道のりを歩んだこと、日本の1990年前後のバブルがアメリカのブラックマンデーの影響で低金利を続けた結果(米の要請のせいという説もあり)とか、そういう背景を無視している気がする。経済の専門新聞なのに・・・・・朝日新聞のコラムならわかるけど。

政治の立ち位置だって変。今のウクライナ状況でドイツが主導権持ってるといえるのか?と思うわけですね。

EUの始祖クーデンホーフが日墺ハーフ(ミツコさんの息子)なのも大事なんじゃない?なーんてね。もっとも安倍首相がうまいことやってるかっていうと、及第点はあげられない。ただ、過去数代の首相と比べて長期政権だから、各国がまともに応対してくれてる、というところかな?

まーとにかく日経新聞のくせに、なんて視野の狭い・・・・・月4509円もとるんだから、まともな文を読ませてもらいたいもの。

バレエ・リュスの映画がまたかかるみたいで楽しみ。そういえば、リュスの連中は、ソ連から逃れてきた連中なんですよね。