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写真は同僚の台湾みやげ。台湾の故宮博物院(北京にも同名の博物館があるが別もの)のお土産グッズで、翡翠でできた白菜のミニチュアでガラスの白菜。白菜は何層にも重なった葉っぱから、子孫繁栄を連想するとかで、かつての中華圏では婚礼アイテムだったそうです。実物の翡翠白菜は手の平二つ分くらいの小ぶりなものらしいんだけど、全部が翡翠ですからね!さらにバッタ?虫がとまってます。他にも豚の角煮?の置物も有名。そしてーこの白菜を始めとする宝物芸術品が、台湾から日本へ展覧会でくるのです!白菜と豚角煮は、台湾外にわたるのは初めて!と、いいますのも、もともとこれらの品々は北京の故宮博物館(紫禁城)にありました。それを国民党ひきいる蒋介石が台湾へ落ちる際、めぼしいもの(約3000箱だって)を洗いざらい持ち出したのです。歴代中国皇帝が集めた逸品ばかり。という訳で、中国政府としては、うちのだ返せ的な事をいいたいのですが、政府見解では台湾も中国の一部(もちろん台湾自身は軍隊も持ってる資本主義圏で共産圏ではないですが)なので、おもてだって返せといいづらい。しかし台湾の外へ持ち出したら、取り返せと言える可能性がある。そんなわけで、台湾は海外展示できなかったのです。日本はこの展示のために、わざわざ法律を作って、中国政府がクレームつけてきても取り合わない、という法的根拠を作ってお迎えする、と実に台湾側に配慮した態勢をとったわけです。

台北国立故宮博物院ー神品至宝ーは6月24日~9月15日、上野の国立博物館にて開催。ただし、白菜の展示は6月24日ー7月7日までの特別展示、見に行けるかなぁ。この白菜、台湾でも目玉なので、同僚はルーブルのモナリザよろしく、立ち止まらないでください、とわっせわっせ人の山の中で見たそうです。

北京の故宮博物院の建物は紫禁城の一部で立派です。皇帝の住居ですのでトニカク広い。映画ラストエンペラーで見た龍の石飾りが意外に小さい。しかし、前述の経緯で古式ゆかしい文物は少なかったです。さらに文革の時に破壊・散逸したものもあるようです。それでも、てん足用の靴にほどこされた刺繍は目をみはるものでした。記憶にあるのは建物とこの靴かなー30分もいなかったし。

さて、天津娘子さん、デパ地下で一時間以上動けないので、お昼は銀座でとることに計画変更。本人はラデュレの喫茶行きたかったらしんだけど、平日だって長蛇の列。諦めさせて、なんとか6丁目にあるローズベーカリーへ。大手町に勤務してた頃は丸の内店にたまに行ってましたので、中身はわかってるのすが混雑状況はいかに?運よくすぐ入れました。混んでる時は12時前でも並ぶのだ。。。。ここのケーキは、デパ地下と違い英国風でサイズも英国風つまり大きい。パリで楽しむ英国(ローズさんは英国人だけど本店モンマルトル)なので、一粒で二度美味しい?マックもスタバもあまたあるファストファッションも、ほぼ天津市に出店済み。目新しいものはないので、中国の人がなかなか体験できなさそうな点を狙いました。

中国人は海外へ渡航する際、ほとんどの国・地域でビザを必要とします。日本へもそう。ビザの申請には預金額も提示しなけりゃならないらしく、提出書類も何十種類もあるとか(十数種類じゃなかった)。とにかく手間隙と資産が必要。資産がびみょうだと海外にいるあいだ口座凍結された例もかつてはありました。一時かなり規制緩和されたとおもったんですが、またぞろ厳しい?特にアメリカやフランスは厳しいらしい。同僚の中国人女性は在日十数年ですが、パリに行くのが夢です。私より高収入なんだけどビザの壁があって行けない。それくらい難しい海外旅行。だから海外旅行してる中国人は相当のお金持ちなんですねーもちろん天津娘子さんも欧米は憧れてるので、東京で気分だけ味わってもらいました。

結果は大満足ー昼食の量にご不満でしたが、ケーキ食べて納得。大きいからーいわく、こんなの天津で食べたことない。もちろん、それが狙いです。