4月25日のクローズアップ現代、日銀の白川総裁ひっぱり出してきて、さすがと思って、どんなインタビューするんだと期待したのに、最低であった。

国谷キャスターは国際問題強そうなのに、金融知識ゼロ?と思うような質問しかできてなかった。白川総裁は、私の言い方でいわせてもらうなら、日本金融の良識、最後の砦な人なのよーなのに、震災復興債を日銀で買い取ったら(つまり引き受けたら)という声も上がっていますが?って、他所事的質問?何これ、政府に言わされてるの?ナレーションも、国会議員が日銀引受を要求してるって、当たり前的にいっちゃって、やっぱり公共放送だから、政府のとんでもない指示まんま受ける手先なわけ?とんでもない!な番組だったわ。

復興債にかかわらず、国債も赤字国債も、債券というものを日銀が引き受けるなんて、有り得ない、やってはいけない禁忌なのだ。白川総裁も、過去の例からみて激しいインフレをもたらし、国民生活や経済活動に大きな被害を与えている、望ましくない、と回答してた。もっと、強く、激しく、怖い例で回答してほしかったなー

仕組みを細かく述べないが、復興債の日銀引受はハイパーインフレを起こすわけよ。昨日食パン一斤150円だったのが、今日は一万円!みたいな事になるわけよ。だって紙幣の価値がなくなるんだもん、せっせと印刷するだけになっちゃうから。そして、世界中をインフレと金融危機に巻き込んで、世界恐慌の始まりさ!日本初の世界大恐慌・・・・・・あーこわい。中東情勢も欧州関与して不透明な状態だから、恐慌になったら、世界大戦の可能性だってある。いつだって火種は、まったく別のところからやってくるのだ。日本がマッチをすることになりかねない、という事態をなぜ歴史から学べない?一般の人ならともかく、NHKの看板番組だろうに、怒ってしまうよ。大袈裟、と言わないよーに。かつて、実際に中央銀行が債券引き受けて、ハイパーインフレ起こして、金融恐慌起こして、第二大戦の一端になってるんだからねー

白川さんは、誰もなり手のいなかった日銀総裁引き受けた人。かつて日銀理事だったとき、一人官僚と真正面から対決し、反対意見(この時、官僚の要求が間違ってたんだ)述べた、気骨ある人。この人が総裁である限り、復興債の日銀引受なんて、恐ろしい事にはならないと思うけど・・・・心臓に悪い番組内容だったよー

少なくとも、国谷キャスターはもっと危機意識もった問い掛けをすべきであったよ。彼女、金融問題ではまるで使えないね、って思ったわ。