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本日は水槽をのぞく少女♪1870年ラ・モード・イリュストレより

採水日3月28日のデータでは金町浄水場など3か所からの放射性ヨウ素131が不検出となったとあった。↓これで水騒動落ち着いてほしいよう。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2011/03/20l3sb00.htm

しかしながら!我が妹は、水道水に含まれるセシウム137をおそれるあまり、ついに水を通販で買った。おんなじ資料みてるのに安心して水道水飲む姉の私と、正反対。本人いわく「セシウムは筋肉にたまるのよ!」と大真面目であり、水道水で入れた熱い茶よりもペットボトルの麦茶を飲む。なおかつ「新宿の安全センターではセシウム数値発表してるのに、水道局は発表してない、あやしい、かくしてるんだ」とのたまう。。。。私の反論「ヨウ素131がでた時、セシウムは計測数値として判別できないほどの小さい数値だから発表しないっていってたけど?(記者会見のライブ中継時の質疑応答であったのだ)」といったんだが、妹は「小さくたってあるなら発表!かくしてるんだー」と、まあ、疑心暗鬼にかられて、聞く耳をもたないんである。

さて、調査や統計の世界では、あまりに小さい数値で影響がないと思われるような数値の場合、みつけても発表しないということはよくある。この場合は放射線なので、人体に影響が考えられないほど小さい数値という意味か、あるいは、ゼロではないが機械で計測不能なほど小さいということだと思うのだけど。

セシウム137は、医療用の放射線源になっており、体内に入ると血液の流れに乗ってカリウムと似た動きをするものだから置き換わって筋肉に蓄積した後で、腎臓を経て体外にちゃんと排出される。
排出されるまで、100日~200日かかり、その間に腸や肝臓にガンマ線を放射する。その点では体内被曝になるので注意が必要ではあるが、ガンマ線って雷雲からも微量だけど出るんだよね。

セシウムの量でどのくらいを基準とするのかといえば、年間5ミリシーベルト=5000マイクロシーベルト(国際放射線防護委員会ICRP)。これだけのセシウムを摂取するには384,615ベクレルが必要になる。
3月28日時点の東京都健康安全研究センター(東京都新宿区百人町)調べでは、水には0.56ベクレル/Kg(1リットル当り)となっているから、1日3リットル1年飲んでも613ベクレルだから桁違いに少ない。しかも排出されるのだから実際にはもっと少ない。ここまで計算してたら疲れたぞ。

なお、ヨウ素131と違って、ヨードや安定ヨウ素剤などを服用してもセシウム137の体内被曝を防げないし、半減期約30年(量が半分になるのに30年かかるの意)となっているけど、生体内に入れば半減期は約70日という点も忘れないようにしないとね。

セシウム137のベクレルとシーベルト換算式は以下の通り
384,615ベクレル=5ミリシーベルト×100,000÷1.3
1.3というのは係数というやつです、放射性物質ごとに違います。