
さて私も負けず劣らず大声で答えさせてもらった。「あのー一年間毎日飲み続けて、CTスキャン1回分相当って今朝の日経朝刊にありましたよ?私ー去年はCTスキャン3回も受けてるんですよねーだから放射能バリバリ受けてるってことですよね(アハハ、と笑い声つき)、これ1本の300倍くらいですよねーあとこの牛乳って千葉県産ですよー」とまあこんな具合。その後の彼女の反応が見ものであった。パっと汚いものから手を放したようにしたかと思うと、まるで私を放射能汚染物質であるかのように見て、さささーっと退去していった。何やってんだか。こういう人が風評を広めるのであろう。やな気分。大体、人に体を触られるの嫌いなのよね。だから外国人と話す時もハグしないでねーと前置いてからお話するんだし。それにCTスキャン3回も本当だ。白血球増加原因究明のため、あちこち輪切りになったのだ。結論からいうと過労による肉体的、特に子宮の炎症だろうということだった。だから当初3カ月は絶対安静で、去年の春は一日3時間しか動いちゃいけなかったのさ・・・・今は8時間くらい動いてよくて、やっと人間ぽくなれたところ。
笑えないのだが、先の彼女はかような戯言をその売場で道行く人にやっていたらしく、私が大声で(元々声通るしかなり大声なのよ、ふっ)話した後、周りの数人の女性から「あのー今のお話だとこれ平気ってことですよね?」「私去年CTスキャン1回やってるんですけどぉ(大丈夫だろうかと聞きたいらしい)」とか話しかけられた。しかたないので、基準値は目安であって、オーバーしたからってすぐ健康被害がでる水準ではないこと、牛乳は現在紙パックが追いつかなくて福島の牛乳は出回ってないこと、CTスキャン1回分くらいの放射線はどうってないこと、などをくわしく話すことになった。それだけで15分くらいかかったぞーみんな、新聞きちんと読もうよね。TVのレポーターはショッキングな質問と回答得られればスクープなんで、きわどい変なこと聞くから、まどわされないようにね。お店の人は営業妨害でクレームつけたっていいのにさぁ・・・触らぬなんとかだったのだろうか?
それにしてもびっくりしたスーパーでの事件であった。あまりにびっくりしたので、ドレスな癒しが欲しくなった~ので手持ちのドレス画像をアップする。1872年ラ・モード・イリュストレより。毎日の余震で気分の沈んでるビクトリアン好き・ドレス好きな方々のせめてものお慰めになれば幸い。
日本のメディアはあおりがなくていい、なんて海外でたたえられてるらしいが、とんでもねぇ。また、日本では暴動や火事場泥棒や風評がでまわらなくって冷静な国民だ、って誉められてるけど、そうでもないのだ。1973年に当時国鉄だったJR東日本の上尾駅で起きた上尾事件を知ってる?遵法闘争とやらでノロノロ運転してたあげく、乗り損ねた通勤客が暴動おこしたのである。たしか機材が壊れたとおぼえてる。日本人はちょっとだけ我慢強いかもしれないけど、理不尽な事態には暴動だっておきるのだ。単に他国より少ないだけなのだ。