
ここでとりあげたいのは、この時代の特徴であるゲーンズボロー・ハット(画像参照)♪映画にはこの帽子が何種類もでてきます。ファッション的にはアングレース(仏語でいう英国風)というやつで、ローブアラフランセーズ(ベルバラなドレスですね)が宮廷服だであるのに対し、アングレースは田園風なのです。室内に閉じこもってるロココ・ファッションよりも、アングレース・ファッションは戸外へ出かける活動的なものでした。外出るわけですので、当然、帽子への必需性が高くなります。そこで出てきたのがゲーンズボロー・ハット。特徴は、とても幅広のツバ(ブリムといいます)。当時の髪型は1770年くらいにくらべるとかなり小さくなったものの、まだまだ大きめ髪型なので、帽子も大きいです。麦わらやサテンなどいろいろ素材に種類があったようですが、みな、このように大きなツバで、大きな蝶結びリボンとオーストリッチの羽を飾っていたようです。ゲーンズボロー・ハットと呼ばれるのは、画家ゲーンズボローの絵にいっぱいこういう帽子の女性が描かれているため。後世の命名かもしれません。
この帽子、なかなかオシャレに着こなすのが難しかったらしいです。巨大な帽子というのは被るバランスが難しそうです。この当時も粋に着こなす女性は少なかったようで、デヴォンシャー公爵夫人はその数少ない一人だったのでした。
この映画がくるのが楽しみ♪ああ、ロココ熱が否応なしに高まってくる~