
ところで、アカデミー賞外国語映画部門の受賞初めてってテレビで言ってるけど、外国語映画部門は昔の名誉賞だったと思うんだけど・・・・かの黒澤明監督の「羅生門」がとってるんだけど~??まあ、それ以降は、とってませんが。また、納棺師のことを日本固有の文化、といっていたけど、欧米にはエンバーマーという仕事があるのに何も言及がないのが不思議。
キリスト教文化圏は、審判最後の日に、死者は起き上がって復活し神の軍勢に加わって悪魔と戦う、という意識があるから、納棺する時に遺体を保存することにかけるエネルギーははんぱではありません。もう、いかに保存状態をよくするか、生きているかのよう輝けるような美しさにするか、ということにあらゆる最新技術をきわめています。この納棺前の死に化粧に相当するのがエンバーミングというんだけど、もう体の中に化学物質を血管通して注入したりとか、科学実験室みたいな感じ。生きている時と同じような姿で、という遺族の気持ちは洋の東西変わらないんでしょうね~ただ、日本のほうが火葬にするせいかあっさり気味?アメリカのほうは火葬もあるけど、土葬するケースが多くてそっちのほうがなんか生々しい気がします。
映画「永遠に美しく・・・」(主演メリル・ストリープ)というブラック・ユーモアなホラーコメディがあって、その中でエンバーミングに対するアメリカ人の情熱がいかにすごいのか、若さをとどめようとすることへの思いと同じくらい、強烈な印象を残してました。
さて、ヴィクトリアン時代には、モーニング・ジュエリーつーのが流行ってました。特に英国。ヴィクトリア女王のダンナのアルバート公が亡くなって、女王は喪に服すんですが、それもまたファッションになってしまうわけです。女王が喪服着てるんだから、国民も喪服だ。モーニング(喪)ファッションという黒づくめなクラーイ流行が英国では流行ってしまうんですね。故人の髪の毛を水引のように芸術的に仕上げて、水晶をかぶせて金台のブローチにつけたり、ジェットという木炭の化石みたいな黒い石を使ったジュエリーがはやりました。
海外のミニチュア作家でアクセサリー専門の人はたくさんはいませんが、その人たちのショップHPを見ると、モーニング・ジュエリーのミニチュアなんかあったりします。必需品の一つ?日本でいうとお数珠みたいなもんでしょうか?
画像はヴィクトリア女王の第4王女の肖像写真。胸を飾っているのが、ジェットの大玉と小さい玉の2連のネックレス。ジェットの丸球は、磨かれてピカーと光り輝いてるので、写真でもひかってますね。私もジェットのネックレスを現代モノですが1本持ってます。だけど・・・重くて肩こり持ちには耐えられませんでした。パールのほうが軽い~ジェットは結構重さがあります、でも、手で触ると、パールと同じようにちょっとヒンヤリするのは同じです。