
初日の11日に、神戸ファッション美術館の浜田氏による講演があるとかで参加してまいりました・・・・いや、すごかったですードレス愛な方っているところにはいるもんだ。講師のは浜田氏のみならず、聞いてる人達の多くが浜田氏と面識があるようでドレス知識が高い人が多いみたいでした。なんせ、アンガジャント(袖飾りのこと)なんて単語が、説明なしに話にひょいって出てくるんですねー(みんな知ってて当たり前なんだろーか?)濃かった・・・私のドレス愛なんて足もとにも及ばねえ・・・・ひえーってところでしょうか?
神戸ファッション美術館はロココ衣装については、世界トップレベルのコレクションだそうです。数も多いけど、なによりも質がすごくいい状態なんだそうな。今回は、そのコレクションを、なんと東京までもってきて区立の美術館で展示してくれているわけです。京都における展示と違うのは、マネキンの顔の化粧をさらにグレードアップしたようです。なんとこのマネキンの顔、ミニチュア界ではギター製作で有名な吉田さんの作。しらなかったーこんなのやってたなんて!ロココ時代の化粧をイメージして、つけぼくろの意味まで考えて、化粧したんだそうな。いわく、ハートのつけぼくろがついたら婚約中とかの位置がかわったら結婚しました、とか。そういう解説は文章になってないようで、講演の時にちろっとだけさりげにお話になる・・・すごい熱烈な愛情をこめたお話でした。この展示そのものが、アートというか、ひとつの作品になっているわけです。おまけに聞いてる人達の多くが浜田氏と面識があるようで、ドレス知識が高い人が多いみたいでした。なんせ、アンガジャント(袖飾りのこと)なんて単語が、説明なしに話にひょいって出てくるんですねー(みんな知ってて当たり前なんだろーか?)濃かった・・・
ひとつひとつの展示にすべて物語を作り、それを前提にしてシーンを作り上げているんですね。また、ドレスに合わせてマネキンをオリジナルで作っているものだから、違和感が全然ない!まるでロココの女性が生き返ったみたいなんです。たとえば、今日の画像はカタログからもってきたんですが(コサージュはピンクハウス♪)、タイトルは「世界は二人のために」。マリーアントワネットとフェルゼンのイメージだそうです。手にもつ白薔薇もアンティークなんだそうな(他の薔薇は違うらしい)。このように、日本人の持つロココなイメージを、当時の本物のアイテムを使って表現するという、あまりにも贅沢かつ驚異的な美術表現だったわけです。浜田氏ご本人もおっしゃってました。ふつーアクセサリや扇子や靴などはレプリカ使うって・・・・うちみたいに、できるだけ現物もってくるなんてありえないって。そう、女性のはいてる靴!ほとんどドレスの裾に隠れて見えないのだけど、本もののロココ時代の靴なんでした・・・・ここまでやるか・・・・なお、男性の靴は復元だそうです、実物がほとんど残ってないせいらしい。
ドレスに目を奪われていると、袖飾りのレースがアンティークのアランソンだったりするのを見落としてしまいそうでした。レースなども、できるかぎり18世紀のものを使っているようですが、どうしても足りない時には、綿ローンの代用品がくっつけてありました。
私は20年以上、時代衣装のおっかけしてますが、こんなすごいドレス展みたことないっす。ドレス展示というよりも、ロココドレスを使った、浜田氏によるロココ美術の表現といったほうがいいかもね。
おいでになる方は、ぜひともひざまずいて、ドレスの裾の奥に隠れている靴までご覧くださいませ。私はピンクハウスのスカートひきずりつつ、はいつくばって見てました(笑)
あとカタログは1800円、この内容でこれは安い!って思える水準でした。貴重な資料~~ああ、また行くぞっと、あと2回はいってやるー