ツェッペリンに湿気が入り、サブ時計の必要性に気づく

2015年にちょっと無理して購入したツェッペリン。

スペック上には「5BAR」と書いていたので油断していたが、

雨の日は容赦なく湿気が入る可能性があることを、当時は知らなかったのだ。

 

 

初めて機械式時計を買ったわけだし、そんなに時計について知識がなかったこともあり

ここまで調べなければならなかったことすら知らなかったので、当時はかなりショックだった。

 

まぁ入ってしまったのは仕方ない。

保証期間内だったのでとりあえず無料でオーバーホール。期間は1ヶ月。

1ヶ月も手首に何もつけないなんて寂しい…!

 

ということから、ツェッペリンを購入したお店のポイントと割引を使って、

2本目の時計を買うことにした。

 

 

さすがに2本目も機械式ってのは…

とはいえ、2本目の時計も機械式で買うには、ランニングコスト面で無理があると考え

次はクォーツ(できればソーラー時計)で調べてみた。

当時考えていた基準は、下記の4点。

 

①白文字盤であること

②シンプルなデザインであること

30,000円以下であること

④クォーツ、出来ればソーラー


その結果選んだのが、このマッキントッシュフィロソフィーの時計だった。

当時の店員さんに色々と相談しながら、信頼のセイコームーブメントなので

これはオススメと言われたモデルだった。

 

 

 

これを買うべき理由

デザインが好みであれば。

以上。

 

 

これを買ってはいけない理由

一言で言わせてもらう。

「時計は、時計メーカーのものを買うべきである」

 

この格言をもっと早く知っておけばよかったものを…

ソーラークォーツで10気圧防水、スペックはそこそこ良さそうだったが

結果的にこの子は保証期間2年をちょっと過ぎた時点で止まってしまい、

修理に出すにはムーブ交換が必要と、20,000円を呼ばれることに。

購入額が25,000円なのに、冗談ではない。

 

 

で、この子は今どこに?

結局修理は諦め、家のどこかに眠らせている。

いつか時計の中身を自分でいじる際に、練習材料になるかもしれない。

正直に、この子にあまりいい思い出はない。

保証期間直後に壊れるなんて、ソ○ータイマーでもあるまいし。

今もそんなに時計に詳しいわけではないが、時計について知るための授業料だったと考えたい。

 

敢えてもう1回、言わせてもらう。

「時計は、時計メーカーのものを買うべきである」

 

大学院生の頃、先生から言われたひと言。

修士論文の提出まであと数ヶ月、論文の執筆がなかなか進まなかった時

先生から言われたひと言。

 

 

 

手を動かさないと文は書けない、当然と言えば当然の言葉だ。

スラスラかけるなら、とっくに手を動かしていたわぃ…と思っていた。

僕だって書きたいわ。

 

もちろん、何もネタがないから書けなかったわけではない。

調査した資料も、参考文献もそこそこ揃っている。

しかし頭の中で「これをどうやって調理すればええんやろ…」と悩んでいて

ワードのカーソルはずっと、同じ個所で点滅しているだけだった。

 

とはいえ、あーだこーだぼやいている場合ではなかった。

会社の内定はすでに出ているし、ここで論文の提出ができず留年となれば

内定取り消しは当たり前で、その経歴のせいでこの冷酷な資本主義の社会で

ペナルティを食らってスタートする未来しか見えていなかったのだ。

そのため、とりあえずエイヤで書いてしまおうと、やっと重たい手を動かした。

 

 

 

不思議だった。

つい先までは五里霧中だった執筆の方向性が、とりあえずパーッと書いてみると

少しずつ見えてきたのだ。

そうやって数時間、行き当たりばったりで書きまくった。

過敏性腸症候群で約20年間苦労してきた僕としては、便秘の辛さは解らないが、

1週間苦労してやっと快便した気分はこれに近いかな…とも思った。

 

そうやってむやみに出した材料を拾って組み合わせたら、

ようやく論文と辛うじて言える何かが出来上がった。

 

格式の高い方々は、それをブレインストーミングと言うんだっけ。

ブレストでも快便でも何でもいいが、その時僕は大きい教訓を得た。

 

「まずは手を動かせ。」

 

 

 

ブログを開設してそろそろ1年。

定期的に何かを書きだそうと決めた自分はどこにもおらず、

仕事で疲れた

昨日飲み過ぎた

今日は気分が乗らない

などなどの理由で後回しにしていると、気づけば幽霊ブログになっていた。

 

そんな大したことを書くわけでもなく、どこかにお金をかけるわけでもないのに

悩むことなんてないじゃないか。

これからは1日10分でも、手を動かしてみよう。

そうすれば、何かしら出るものはあるかもしれない。

 

未成年はつらいよ

大学に進むには日本語力がかなり足りなかった当時の僕だが、来日前に何とか日常会話には困らない程度のレベルまで引き上げることが出来た。



そのため、「最初は言葉の壁とか大変だったでしょう?」と聞かれても、意外とそこまで困ってはいなかったのだ。


ただ、筑後弁は…いまだに良お分からん。



幸い、言語の勉強は然程嫌いではなく、わりと楽しくできる体質なので、方言を学ぶことは逆に楽しかった。

 

今は懐かしい町。11年後に尋ねたときは、店並びが少し変わっていた。
 

日本生活1年目の僕が感じた最初の壁は、

食の壁でも、言語の壁でもなく、

ズバリ「年齢の壁」だった。

 

ちなみにご存じの方もいらっしゃると思うが、

韓国では高校を卒業すると概ね成人として認めてくれている。

しかし日本は、20歳から成人と法律で定まっている。

 


チュートリアルもマニュアルもない状態で、始まりの村でやるべきことといえば...


・住民登録

・銀行口座の開設

・携帯電話の開通

・足の確保(当然チャリのみ)

(最初は日本語学校の寮に住んでいたので、そこは円満に解決。)

 


携帯電話もPCも通帳もない、

パスポートと外国人登録証と少々の現金だけ持っている未成年者の外国人にできることは、ものすごく限られる。

 


住民登録をするにも、連絡先がない。

携帯電話を創ろうとしても、銀行口座がない。

銀行口座を作るにも、住民登録ができていない。


とはいえ行政処理が優先なので、連絡先はひとまず学校のほうにして登録を済ませたと覚えている。

 


住民登録を済ませ、いざ携帯電話の開通へ…

そう、ここが自分にとっての最初の壁だったのだ。

 


D社もa社もS社も、得体の知れない未成年の外国人に携帯電話を開設してくれるほど甘くはなかったのだ。


一応、学校が身元保証をしてくれるわけだが、未成年者の携帯電話の開通には、両親の同意書が必要らしい。

 

「両親って外国にいるんですが…」

→FAXとかで対応してください。

「韓国語の書類はないですかね…」

→ありません。翻訳してご対応ください。翻訳が間違いないとの公証も必要です。

「学校の方に身元保証は…」

→できません。

 

 

 

 

 

結局、後に学校と提携しているプランがあると知り、大人しくそっちにすることにした。


当然機種の選択肢は少なく、やむなし感が強いが、ないよりはマシだった…


 

(つづく)