「近いうちに国民に信を問う」という約束は、国民との約束でもある
「近いうちに国民に信を問う」
野田が自民党の谷垣、公明党の山口と交わしたこの約束。
野田は自民党総裁が谷垣から安倍晋三に代わり、状況が変わったと周囲に漏らしている。
そして参院での首相問責決議に自民党が賛成したことで、谷垣との約束は反古になったとクチにした。
う~ん、果たしてそんな単純な約束なのだろうか?
例えば、Aさんがカーディーラーに勤めるBさんとこう約束したとしよう。
「近いうちに車を買う」
この約束は、AさんがBさんにした約束である。
だから、Bさんがカーディーラーを退職したら、守る必要は無い…と言えるかも知れない。
しかし、「近いうちにCさんに車を買う」と言ったら、約束の対象にそのCさんも入るのだ。
つまり、何が言いたいかというと、「近いうちに国民に信を問う」という約束は、国民との約束でもあるってこと。
もっと言えば、谷垣から安倍に代わろうが、問責決議に賛成しようが、約束そのものは残るのだ。
そしてそもそも、増税法案が通れば「信を問う」と前々から明言してたのは、野田である。
「近いうち」だろうが何だろが、早々に「信を問う」義務があるのだ。
でもま、野田は国民との約束であるマニフェストを守らなかった詐欺師だ。
言っちゃ何だが、前科者なんだわ。
しかも、マニフェストになかった増税まで行ったペテン師でもある。
悲しいかな、そんな野田がマトモに約束を守るとは思えない。