消費税率を上げても税収は増えない
このグラフは、財務省が発表した一般会計税収の推移だ。
ちなみに、青丸をつけた平成元年は、消費税(3%)が導入された年。
そして赤丸をつけた平成9年は、消費税の税率が5%に上がった年。
で、何が言いたいかと言うと、税収が上がったのは、
消費税導入の時だけってこと。
税率を3%から5%に上げた翌年の平成10年は、4.5兆円も税収が落ちている。
たった2%上げでだ。
単純計算をすると、消費税の2%上げで税収は8%も落ちるのだ。
つまり、消費税率を1%上げると税収は4%減ることになる。
しかも今回は5%上げだ。
それも平成26年4月、平成27年10月のたった1年半で2回の増税なんだわ。
駆け込み需要が2度あるという楽観的な経済学者がいるが、そりゃあり得ない。
高価な家や土地の取引などの駆け込み需要は、税率が8%となる平成26年4月前で終わる。
たった1年半なら、とっとと借金して消費税5%の時に買っちゃえ!ってのが一般庶民の感覚だからだ。
となると、消費税増税後の税収はどうなるのだろう?
オレなりにざっくり計算したら、背筋が氷るような数字になった。
将来の子供にツケを残さないため…
野田はこう消費税増税の理由を語ったが、ツケを残さぬどころか、ツケを増やすことになる。
そして野田は増税分を「社会保障費に回す」と言うが、回したくても回せない。
増税したって、全体の税収が増えないどころか減っちゃうんだから。
更なる借金が増えるだけ。
やっぱ、歳出を減らすことが先なんだよ。
小沢氏が言うように。