映画館での出来事
オレは映画館のG-02の席(●)で、奥さんはG-03の席(●)に座り、くつろいでいた。
そこに、両手でトレイを持ったオヤジが来た。
入場開始後数分だったので、他に観客はいない。
で、そのオヤジの席はG-07(●)だったのだが、このオヤジは、オレら夫婦の前を通る最短距離を選んだのだ。
ま、普通なら、何の問題もない。
しかし、オレはデブだ。 (と威張るような話じゃないが)
普通の体型の人ならいざ知らず、デブの前は狭いのだ。
しかも、飲み物を乗せたトレーで両手がふさがったオヤジがそこを通るかい?
「ホントかよ…」
オレのフッと出た大きな”ひとりごと”は、オヤジに聞こえたようだ。
イヤな顔しながら、それでもオレの前を通っていった。
ちなみにその数分後にやってきたオヤジの奥さんは、機転を利かせて、誰もいないF列を突っ切り、反対側の通路からG-08の席(●)についた。
両手に何も持たぬ、オヤジより小柄な奥さんがだ。
これこそがオレの考える「正解」。
だって、他に誰もいないんだわ。
あえてわざわざ他人の前の狭い通路を通る必要は無かろう。
しかも両手で持ったトレイで足元が見づらい人が。
と、オレは思ったしだい…。
実際、その時オレの奥さんはそのオヤジに足を踏まれている。
オレの感覚が変なのだろか?