日本電産サンキョーの社長について
この社長は、サラリーマンの気持ちが分かってない・・・
元サラリーマンのオレはそう思ったよ。
社長とは、バンクーバーオリンピックのスピードスケートで
銀メダルを取った長島圭一郎選手と銅メダルを取った
加藤条治選手が所属する日本電産サンキョーの
永守重信社長のこと。
先日報じられたニュースで、長島選手は係長、
加藤選手は主任に昇格したと報じられたのだが、
それを祝う壇上でこの社長が
「昇進レースで同期入社の人に8年差をつけた」
と語ったからだ。
これ、真面目に一生懸命仕事に取り組んでいた
同期の社員にとって、かなり腹立つことだよ。
だって、仕事とは関係のない世界で表彰台に登ったから
と言ってそのたんびに昇進されたんじゃ、堪らんだろ。
オレの指摘が分からない人の為に、例え話をしよう。
あなたの会社の同期の人に盆栽に長けた人がいるとする。
その人が盆栽の世界で表彰され、それが理由で
盆栽とは全く縁の無い会社で昇進したら腹が立たないか?
しかもだ。社長に「昇進レースで8年差をつけた」
と言われた日には、はらわたが煮えかえり、
寝られなかったと思うのだ。
本気で自分の仕事に取り組んでいる人にとって、
どんなに頑張っても
頑張ることが出来ない世界で差を付けられたんじゃ
堪らんだろ。そう思ったわけだよ。
ただ、社長の心意気が分からないでもない。
オリンピックで銀メダルと銅メダルを取った人が
自分の会社の中にいるんだから、
何かしてやりたいって気持ちはよく分かるのだ。
実際、自腹を切って計800万円もの大金を二人に渡している。
そして、毎月の給料面でも援助してやりたいと思ったはずだ。
ただ、それが何で「昇進」になっちゃうのよ??
オレが思うに、例えば「メダル手当」という手当という形で
支援すれば、ベストだったと思うのだ。
多分ね、新たな手当を作ると、社内規定の変更が必要で
それをするには時間がかかるから、
安易に昇進させたんだと思う。
その安易な決断が、
社員の士気に影響しなけりゃいいと思う・・・
社長の鶴の一声で次長職を廃止した会社で
やる気を無くした元社員より