平日、昼過ぎの電車
平日、昼過ぎの電車に乗った。
この時間帯の電車は空いていて、妻とオレは、
ドア付近の席に並んで腰掛けた。
すると、オレの真ん前の席に少し太めの女子高生が座った。
(このくらいの方が健康的でいいな)←オレの心の声である。
女子高生は、携帯をしきりに操作している。
(メールかな?ゲームかな?)
と、ここで女子高生を観察している自分に気付く。
(いかんいかん、変態と間違われる・・・)
で、やることもないので、寝たふりをしようと考える。
(でも乗ってすぐに寝るのもおかしいかな?
薄目開けてると思われるのも嫌だな)
仕方なく「眠たいんだぁ」という気持ちを示す為、あくびをする。
(わざとらしかったかな?
もう一駅起きていて、それから寝たふりしよう・・・)
と思いながら、空いた車内の吊り広告を眺めた。
すると、妻がオレに話しかけてきた。
(これで暫く時間が保てるわい)
妻と他愛もないことを話していると、いつの間にか
オレの目は、女子高生の太ももを見ている。
(生足でミニスカートだよ。寒くないのかな?
若いっていいよなぁ・・・)
そんな自分にはっと気が付く。
(やべやべ、完璧な変態じゃん。目をそらさなくっちゃ・・・)
でも自分の気持ちと裏腹にオレの目は
どうしても女子高生の太ももに行ってしまう。
(別に太ももが見たいわけじゃないんだ。
顔を合わせないようにすると、
自然に目がそっちに行ってしまうんだよぉ。
信じてくれぇ~~)
オレは、半狂乱の心を妻に悟られぬよう、
「ここは暑い」と言って席を替わってもらった。
何故こんな目に遭わねばならんのだ。
平日昼過ぎの電車は疲れる・・・。