低価格の「ボジョレ・ヌーボー」について
11月19日午前0時。
今年の「ボジョレ・ヌーボー」が発売されたと言う。
で、今年の「ボジョレ・ヌーボー」の話題は低価格。
大手スーパーで900円前後で売られているというのだ。
まず分からないのが、「ボジョレ・ヌーボー」を
ペットボトル容器に入れる神経が分からない。
そもそも、その年に出来たワインを飲むという風習は、
ワインのお祭りみたいなもの。
そのお祭りの主役である「ボジョレ・ヌーボー」を
価格を下げる為といって、ペットボトルに入れるか?
ちょっと例として外しているかも知れないが、
普通、主役は豪華な革張りの椅子に座らせるだろ。
チープなパイプ椅子に座らせたら失礼だろ。
それと同じじゃないか?
オレって人間、かなり古い人間なのかも知れないが、
ワインの価値って中身だけでなく、瓶の形や瓶に貼ってある
ラベルのデザインも重要な訳。
実際、オレが2本のワインで悩んだら、その両方を手に取り、
瓶の色や形、ラベルのデザインを見て選ぶ。
(銘柄を知らないから形から入る)
ペットボトルのワインなんぞ、論外論外!
次に分からないのが、何故「ボジョレ・ヌーボー」を
低価格にする必要があるのだろうか?ということ。
酒を低価格にして喜ぶのは、味も雰囲気も分からない
「のんべぇ」だけ。酔えればそれで良いのだ。
大体、ワイン派「のんべぇ」用には
既に赤玉やメルシャンがあるし、
「ボジョレ・ヌーボー」まで低価格にする必要は無いのだ。
モノが売れないから低価格にするのは理解出来る。
食料品、衣料品に始まり、車、住宅も低価格は嬉しい。
しかし、嗜好品であるお酒で、
しかもワインの「ボジョレ・ヌーボー」までをも
低価格で大量に売ってしまおう!
というのは、ちと違うと思う。
スーパーなどのお酒コーナーにドンッと置かれている
4リッターのペットボトルに入った焼酎の「大五郎」。
焼酎派「のんべぇ」の味方のお酒なのだが、
あまりにも無骨すぎる。あまりにも雰囲気に欠ける。
何年後かの解禁日、「大五郎」化した「ボジョレ・ヌーボー」が
ドンッと置かれている光景をオレは見たくない・・・。