メリハリのきいた宿選び
去る9月4日はうちの奥さんの誕生日だった。
この日を祝う為、毎年旅行に出掛けていて、
今年は9月3日から福島県に2泊3日の旅行をした。
いつものことなのだが、へそ曲がりのオレが2泊する際、
必ずメリハリのきいた宿選びをする。
要は、宿泊費用が高い宿と安い宿を選ぶのだ。
まず1泊目は、裏磐梯のペンションに宿泊したのだが、
1泊6、500円/人。
低価格故、部屋には内風呂も洗面所も無く、
それらは部屋の外に共同としてある
いわゆる合宿宿だ。
ま、たまたま、オレら夫婦しか宿泊客がいなかったから、
洗面所で他の宿泊客と鉢合わせすることも無くラッキーだった。
朝の寝ぼけ顔を他人に見られるのってイヤじゃん。
テレビなんぞアナログの12インチで、何とか観られたのが
NHKとTBSの2局だけ。その2局だってはっきりすっきり
見えていた訳ではないから困ったもの。
持って行ったポータブルDVDが有用だったのは言うまでもない。
風呂は家族単位で貸切には出来るものの、普通の風呂で
温泉ではない。洗い場は1名分、風呂桶も1名入れるだけの
大きさで、はっきり言って、家の風呂の方が広い。
大家族だとどうするのだろう?と心配になってしまった。
でもま、値段なりの設備・・・、いや値段以下の設備だったが、
料理は心のこもったもので、特にペンションの場合、
料理を作った人が分かるので安心感がある。
特においしかったのは、さすがは福島。
お米が最高においしかった。
2泊目は磐梯熱海のホテルで
1泊36、000円/人。
前述のペンションの宿泊費用の5倍。言い換えれば、
ペンションなら5泊も出来る値段のホテルである。
なので12畳の部屋が2つもあり、
なんだかんだで100㎡以上の間取りの部屋だ。
部屋には専用の源泉掛け流しの露天温泉があり、
いつでも即入れるのが嬉しい。
最も贅沢だと感じる部分である。
更に内風呂もあるのだが、それだってヒノキ風呂で
入ると香りがすんごい良い。贅沢だぁ。
テレビはデジタルの液晶テレビが2台あった。
サイズ的には32インチと部屋の大きさを考えると
ちと小さいのだが、前の日のペンションの画像の悪い
12インチアナログテレビと比べれば雲泥の差だ。
料理も上品な創作料理でケチのつけどころが無い。
材料も良い物を使っているのだろう、何を食べても美味しい。
ただ食べ慣れていない料理故か、
よそよそしい感じがどうしても残る。
他にも専用のマッサージチェアがあったり、
充実したアメニティであったりで、
宿泊費用に見合うホテルであった。
で、6、500円のペンションと35、000円のホテルで
どっちがいい?と聞かれたら非常に悩む。
正直言うと、オレ的には低価格のペンションに
専用の露天風呂があれば、それでいいからだ。
結局オレは、
低価格なペンション向きの人種
なのかも知れない。
メリハリのきいた宿選びをすると、自分の
こんなことが分かるのである。
是非お試しあれ。