父との賭・・・
宮里藍が米ツアー初優勝を成し遂げた。
この子、自分の顔にあっていないサングラスをかける
センスの悪さや全然かわいげのない話し方など、
オレは好きじゃないのだが、日本人として
まずはおめでとう!と言いたい。
宮里藍で思い出すのが、一昨年末に亡くなった
父との短い会話だ。
3年ほど前、実家のTVに米ツアーでプレーする宮里藍が
映しだされた。このころの彼女はプレーに精彩がなく、
日本での実力を発揮出来ず、表情も曇りがちだった。
父は嫌いな人間がTVに出るとすぐにチャンネルを回す人で、
この時もチャンネルを回し、独り言のようにつぶやいた。
「沖縄顔は見たくない・・・」
そう、父も宮里藍が好きではなかったのだ。
この言葉を聞いてへそ曲がりのオレは、
「でも実力はあるよ。
多分2・3年後には米ツアーで初優勝すると思う。
いくら賭ける?」
これに対し父は無言で賭は成立しなかった。
多分父も宮里藍の実力を認めていて、
賭に負けるのが嫌で無言だったのではないか・・・。
宮里藍が初優勝した今日、そう思った。
確かめることは出来ないが・・・。