
すっかり更新作業から遠のいてしまい、ダルダルダルダルビッシュなprovoqueのleftswitchです。あちらの真面目なブログの方も、何度もリマインダから怒られ、しまいには「音楽以外のネタで書いてみては?」なんて本末転倒な事を言われる始末。そんなんではいけないですね、これからは頑張って・・・定期的に・・・
さて今回の愛すべきB級音楽は「立花ハジメ」さんのソロ第一段アルバム「H」です。このアルバムを一言で表現するならば「変態」でしょうか。カフカの変身ではありませんよ、飽くまでも「変態」です。
ハジメさんと言えば「早稲田大学理工学部卒業」という華々しい経歴を持ち、その後、日本を代表する変態バンド「プラスチックス」を結成するわけです。プラスチックスには「四人囃子」の佐久間さんやら、島さんなんかがいるわけで、日本の「変態ミュージシャン」の草分け的存在です。
私たちprovoqueは以前、佐久間さんから「Mick Karn」のメルアドを教えてもらった事があります。(なんのこっちゃ)これ結構自慢なんですが、詳細は語れません。余りにも下らないので・・・
そんな偉大なる変態バンドプラスチックスはメンバーの確執などにより解散してしまうのですが、その直後、ギターの立花ハジメさんが、何を血迷ったのか、サックスに転向したとの情報と共に、このアルバム「H」が出たわけです・・・しかも幸宏さんプロデュースで。
当時3度の飯よりYMOが好きだった私は、当然血沸き肉踊るわけで、この「H」をレコードで買って聞いてましたが、当時の私はまだ中学生だった為、消化できず、聞かなかった事にしておりました。
しかし時が流れて、改めて聞き直すと、とても素晴らしい世界だという事に気付くのです。やっぱり天才の考える事は中々素直に受け入れられませんね・・・体感しました。
さて肝心の中身は?と言うと、ギターもそれほどお上手でないハジメさんの事ですから、サックスもそれなりなわけです。(苦しい・・・)
が!?しかし、彼のサックスが奏でる旋律はとても冷静と計算の中で展開しており、クラシカルな要素が多いのではないでしょうか。ここ最近のポップ・ロック音楽に多い、「調」に縛られる事なく、奏でたいフレーズを寄せ集めて構築する様な感覚とでも言いましょうか。
聴き手に多分な刺激を与えるにも関わらず、自分は冷静に観察してる・・・様な感覚を受けます。
その変態音楽を音数少なくスッカスカなアレンジでいて、実は効果的な音を散りばめている幸宏さんのアレンジ力の素晴らしさ。さらには坂本大先生の下手なドラムやら、鈴木さえこさん、細野晴臣さんなどそうそうたるメンバーに支えられつつ、遊ばれつつ、「音楽の自由さ」みたいな提案型アルバムとなっているのだと思います。
今の音楽シーンでこれほどの実験的お遊びアルバムって通用するのでしょうか?もちろん我々provoqueも含めて、マイナーリーグの中ではいっぱい存在する事は知ってますが、メジャーな方々が本気で遊んでこそのダダイズム。
そんなわけでYouTube動画どうぞ。
最近のパンクバンドブームってどこがパンクなんだろう?何に対して抵抗したり、破壊活動したりしてるのだろう?パフォーマンスだけが悪ぶっていて、とてもお行儀の良いポップミュージックを演奏している。演奏方法にも特徴が無くて、何を持ってパンクとか、ダダイズムとか語れるのでしょうか?そんな良い意味での「破壊衝動」を呼び起こしてくれる古き良きアルバムが、この「H」なのではないでしょうか。