兵庫県多可町、 兵庫/多可① 加美Ⅰ飼い猿??
につづく多可町の記事です。
ちょっと前までカナダの記事書いてて、急にこんなローカルな所の記事とは落差が大きすぎるのでは??という感じですが、長らく続きの記事をあげられていなかったので、このタイミングであげてみました。
▼多可町自体をまず地図で示すと、兵庫県のほぼど真ん中にあります。東側の西脇市が「日本のへそ」ならば、多可町は「兵庫県のへそ」といった具合です。
▼その多可町の加美区(旧・多可郡加美町)の何ヶ所かについて触れますが、最初は「春蘭荘」という温泉施設です。
旧加美町時代は、人口約7,000人の街で、現在の多可町の人口の約4割を占めていた格好で、上の地図の多可町域のうち、北半分がほぼ旧・加美町域です。
ここは、公共交通機関では到底行き着くのが困難な所ではないかと思いますが、現・多可町域自体は1990年までは「JR鍛冶屋線」の駅があり、平成の初めまでは多可町内には駅があった(この旧・加美町には全くありませんでしたが)状態でした。
「しいて」という事で、公共交通機関を使った場合のアクセスを調べてみました。
JR加古川線 西脇市駅からのアクセスとなり、そこからバスで40分乗った上に徒歩で30分という過酷さです、更に上り坂で山道を通っての行程となるので、歩いて行くとかなりハードになると思います。こんな酷暑時だと、とても「もたない」です。
しかしながらこの辺りは、春先はサクラの花が咲き誇る公園に隣接しており、かなり賑わうようです。この2004年6月に行った時はのんびりゆったりした雰囲気でしたが…
写真はその春蘭荘の駐車場になっている部分と、その駐車場から眺めた山々の風景です。山は千ヶ峰という兵庫県きっての名峰で、ちょうど1,000㍍を越えるクラスの山です。
▼先程、春蘭荘は”温泉施設”と書きましたが、施設としては「老人福祉センター」なる冠がつきます。
アクセスがかなり酷で、ほぼ車でないと苦しい所で、他の地方から来ようなんて発想はまず湧かないのでは?と勝手に思ったりしています。
たった300円というのは魅力です。
【老人福祉センター・春蘭荘】
住所:兵庫県多可郡多可町加美区丹治551-1
電話番号:0795-36-1381
営業時間:9:00~18:00
定休日:毎週水曜日
入浴料:300円
HP:https://www.jalan.net/kankou/spt_28365cd2112025052/
(じゃらんの紹介ページです)
アクセス:JR西脇市駅よりバス40分「丹治」バス停より徒歩約30分
▼春蘭荘に入りました。
脱衣所外です。外に貴重品用のロッカーがありました。
中は脱衣のみという感じでしょうか?大きな荷物は入らないですが…
風呂は浴槽ひとつだけでした2004年当時、今でもそのようですが…そして熱かったです。
300円なりの設備だな、というところでした。
▼風呂から上がってくつろげるスペースはあるのかな?と思っていたら、ありました!
日帰り温泉施設で「カップラーメンの自販機がある」ところ、というのはなかなかないのではないでしょうか?
ここは食堂的な所はありませんでしたが、お風呂以外の機能がほぼここに集約という感じで、とにかく休憩し、お腹も減っていたのでちょうど良かった!という感じで自販機のカップめんを頂き、このように待っておりました。
日帰り温泉でカップ麺食べたのは多分ここだけだと思います。
色々思い出してみますが他に思い当たりません。
▼次に行ったのはこのエリアです。
加美の観光がギュッと詰まったような場所で、旧加美町および多可町でも最北端に近い場所となります。。
まずはここ「道の駅R427かみ」です。
R427とは単に、国道427号線の事で、その線上にあるのでつけられたのだと思います。
といっても、これは当時の旧名称です。
これから15年経った現在では「道の駅 杉原紙の里・多可」という名称に変わっています。 (2016年7月~)
ちなみに杉原紙は「すいばらがみ」(すぎはらがみ、とも)と読みます。
加美と紙が関係あるのか分かりませんが、ここは杉原紙の生産が盛んなところで、その発祥の地とされ、一度廃れて完全に姿を消した後も当時の加美町が研究所を興したりなどして再興に尽力していました。
この標識にも「杉原紙研究所」という文字が見えますが、この施設がそれにあたります。
もしも公共交通機関で訪ねるという無謀な事を考えると、、という事で下記『アクセス』に載せました。
西脇市駅からだと春蘭荘へ行くよりもさらにバスの時間がかかりますが、バス停に降りてからの徒歩距離が短いのでトータルすると所要時間は同程度という事になります。
【道の駅 杉原紙の里・多可】
住所:兵庫県多可郡多可町加美区鳥羽733-1
電話番号:0795-36-1919
営業時間:9:30~17:30
駐車場:大型4台、普通車16台
入浴料:300円
HP:http://www.sugiharagaminosato.net
アクセス:JR西脇市駅よりバス65分「鳥羽上(とりまかみ)」バス停より徒歩約5分
▼これは傍にある杉原紙研究所です。
900年以上の歴史を持つ杉原紙の発祥地として、その紙漉き工房をもつ施設で、廃れかかる杉原紙を、何とか踏みとどまって持ちこたえよう、という動きを覗かせている施設です。
発祥の地として石碑がありました。
▼これは道の駅のほぼ向かいにある「青玉神社」です。
本当に色んなものが集まってるな、という感じですが、のどかな町だけあって、木々が神々しくて何本も沢山立っていて、マイナスイオンいっぱいのエリアでした。パワースポット感がこれでもか、というくらい前面に出ていました。
創建年代は不明ですが、1493年に焼失の記録が残っていて、それ以前に存在したものと思われ、歴史ある神社には違いありません。
という訳で、現・加美区(旧・加美町)エリアの見どころでした。
兵庫県の真ん中で他地域からアクセスの困難な所ですが、県外地方外から訪ねて来られた方がいたら、それだけで感動です。観光ガイドブックにもほとんど載る事のない地域だと思いますが、敢えてこういう地を訪ねて「名所」とする人が居たら、本当の意味での旅人だと思います。
温泉有り道の駅あり神社ありの、この加美区へ機会があれば(というより、気が向けば)おいでませ!