この国が置かれている苦しい立場(世界的に物価と人件費が上がっているのに給料が上がらない)は、効率の悪さが全てと言って過言ではありません。
今起きている、令和の米騒動から見て取れます。
国内流通米を買い占める効率の悪さ
米の価格がここ1年で倍にまで成ったのは、一部の卸売り業者の買い占めが有ったからです。
昨年の夏ごろ、暑さによる米の不作が原因で米不足に成り、店頭から一時米が無くなりました。
暑さが原因ですから、地球温暖化が進む今、不作が続くとよんだ業者が、価格を釣り上げて儲けようと考えたわけです。
しかし物価の上昇に対して給料が上がっていない国内においては、そんな割高の米が売れるかは微妙でした。
実際、多くの米が売れ残り、メルカリにまで出品されました。
現在、インバウンドなどの影響で日本産米の質の良さが海外でも知れ渡り、輸出も盛んです。
給料がぐんぐん上がっているアメリカ向けなどの米の値段を釣り上げた方が、よっぽど確実に儲かったと思います。
政府が米価格を操作する効率の悪さ
現在、指定業者に備蓄米を売って、安い米を流通させる試みが始まりました。
これも、他にいくらでも仕事が有る大臣やら官僚やらが動いて、ようやく実現しました。
そうでは無く、米の流通を生業とする専門業者が同様の事をやったほうが、効率も良いし人件費もかかりません。
一部のyoutuberなどがやっていたようですが、小売店に直接卸す業者が、農家から直接購入するような方法も有ったと思います。
そもそも、多くのマージンを取る中間業者が多いことも露呈しました。
米を右から左に流すだけの、スーツ姿の営業マンにマージンを渡すのも非常に効率が悪いです。
米の流通方法自体を見直すべきです。
徹夜で並んで格安米を購入する効率の悪さ
現在ニュースに成っていますが、平均価格の半額ほどの備蓄米の販売が始まりました。
そのニュースの中で、販売開始の前日から並ぶ人が話題に成っています。
2000円ほどを節約するために一晩を費やすのも、効率が悪いです。
働けないなどの理由が有るのかも知れませんが、今人手不足の警備業などで、夜間警備のバイトをすれば、一晩で10000円ほど稼げます。
同じことが、日本人全てに言えることです。
もう物価が下がることは有りません。
30年前は米はいくらでしたか?
5kg、4000円て、実は順当な値上げの結果なのでは?
我々日本人が4000円の米を高いと感じてしまうのは、給料が上がっていないからです。
節約のために右往左往する時間が有るなら、会社と給料を上げる交渉をし、勉強をしてリスキリングするなどしたほうが良いのでは?
日本米の育成方法の効率の悪さ
4000円が実は適正価格とは申しましたが、日本米が海外産と比べて高いのは確かです。
例えば、今、大統領選挙で話題の韓国ですが、先ほど現地からの中継を見たところ、米は5kgで1600円ほど。
円安の影響を考慮しても、現在の韓国の物価と平均年収はすでに日本の1.2倍なので、だいぶ安いです。
アメリカでも、特に物価が高い、カリフォルニアで5kg2000円ほど。
円安を考慮すると、本当に安いです。
海外の米が安いのは、その育成方法に有ります。
まず種は直まきします。
飛行機やドローンで上空から広大な水田にまいていきます。
その後はほったらかし。除草は薬剤をたまにまくだけ。
それに対し、日本ではハウスで苗床に種をまき、まず苗を育てます。
その苗を数千万円はする専用の田植え機で田んぼに植えます。
田植え機が入らない小さな田んぼは手で植えます。
その後は、毎日のように丁寧に除草していきます。
もちろん、日本米は、海外産とは比べ物に成らないくらい美味です。
(筆者は実際、アメリカ、韓国、中国でお米を食べて知っています)
しかし現在、格安の備蓄米の古古古米(3年前の米)が飛ぶように売れています。
つまり、味はそこそこの一般向けの安い米が必要なんです。
実際にそのような米を作る農家も出てきました。
種は直まきの海外方式で、価格は低めを目指した米作りをしています。
今後は、輸出用や富裕層向けの現在と同様の米作りと、一般向けの米作りの2極化が進むでしょう。
このように、日本の米を取り巻く環境だけ見ても、この国の効率化の必要性が見えると思います。
