今年の初め、アメリカ衛生局は新たな予算を組み、次のパンデミックへの備えとしました。
その大部分は、すでに出現が予測されている、あるウィルスのワクチン開発に充てられます。
そのウィルスとは「鳥インフルエンザ」です。
終わりなきパンデミック危機
昨年、日本では新型コロナが5類に移行し、制限は一切無くなりました。
そしてその一方、ある事件が伝わってきました。
海外で、初めて鳥インフルエンザの人への感染が発生したのです。
現在のところ、養鶏業者などの鳥類との接触機会が多い人のみに、鳥から感染したものと思われる症例が出ています。
そして感染した人の死亡率が56%であることも公表されています。
鳥インフルエンザに感染した人の、実に2人に1人が死亡します。
新型コロナの死亡率が1%であったことと比較しても、実に恐ろしいウィルスだということが分かります。
そして、現在は発生が確認されていませんが、これまでのインフルエンザウィルスが人に感染していった経路から、この鳥インフルエンザも、やがて人同士でも感染するようになると考えられています。
今度こそ地獄
鳥インフルエンザが人同士で感染するようになった場合、感染力がどれほどのものに成るかはまだ分かりませんが、インフルエンザの一種である以上、通常のインフルエンザA型やB型同様、空気感染すると思われます。
そうなった場合、今度こそバッタバッタと人が死んでいくことに成ります。
そうなれば、新型コロナの時のように、経済的な影響ばかりでは無く、暴動や略奪が起こることでしょう。
少なくとも、鳥インフルエンザのワクチンや特効薬が出回るようになれば、おそらく日本ですら、それを保管する医療機関や輸送車が襲われ略奪が行われると思います。
それは、感染による死亡よりも恐ろしいことに成るかも知れません。
反ワクチン派はどうする
新型コロナ感染症が流行っていた時期に一気に増えた感が有るのが、「反ワクチン」を主張する一定数の人々です。
ワクチン自体が危険なもので、政府などの悪辣な陰謀が関係しているなどと主張する人たちです。
新型コロナ程度なら、それほど大きな問題にも成りませんでしたが(一部はワクチン接種場を襲うなどの迷惑行為は有り)、子宮頸がんワクチンに関しては、本当に何百人もの死に関連する可能性が有ります。
そんな人たちは、鳥インフルエンザのパンデミックが始まっても、同じことを主張するのでしょうか?
こればかりは、実際に事が起こってみないと分かりませんが、鳥インフルエンザに関して言うと、「反ワクチン」は人殺しと同意義に成るでしょう。
備えよ
人との接触が、即死に直結する鳥インフルエンザ。
パンデミックに備える必要が有ります。
ワクチンや特効薬の開発は当然急務ですが、実際に感染が起こらないと進まない面も有ります。
我々一般人が出来るのは、人同士が接触をせずに、在宅で社会を成り立たせるシステムの構築です。
食料や製品を、ごく少人数で提供出来るように自動化を進める。
そして、それらを流通させ、家まで届けられる物流の自動化も必要です。
その他、電気や水道などのライフラインの維持も、自動化が必要でしょう。
明日にも起こるかもしれない、新たなパンデミック。
備えましょう。