特に暇というわけでは無いのですが、ちょっと興味深いネット記事が出ていたので、昨日に続いての更新をいたします。
その記事は、意識高い系のビジネス情報誌が発信していたものです。
”新入社員が定時で帰る”
記事の内容をざっくり言いますと、
「最近の新入社員が、定時で帰ってしまうという話を聞いた。それは、新入社員に会社への『帰属意識』が無いからである。新入社員に帰属意識を持たせるには、会社の居心地を良くする必要が有る。そうすることで、人材の流出を防ぎ、企業の安定にもつながる」
もちろん、問題の有る記事だとは思いませんし、一理あると思います。
しかし、この『帰属意識』を会社が頼ることによって生じる問題を、私はたくさん目撃してきました。
”会社と会社員を結びつけるのは、単なる「雇用契約」”
私はフリーランスなので、当然、発注元と私を結びつけるのは「契約書」です。もちろん、それだけでは無い、人間関係や信用が有ってこそですが、やり取りは、お金の話を中心とした、実にドライなものです。一緒に飲みにいくことも有りません（色々と問題も有るので）。
そして、それは会社員も同様で有ると、私は考えます。
先のブログに書きましたが、私は最初に勤めた会社をリストラによって退職しました。
いくら居心地のいい職場環境を作り、会社を安定させても、経営が傾けばどうにも成りません。
今の時代、需要と供給のバランスが激しく変動しています。
どんな会社であろうと、倒産の危機と無縁では居られません。
会社の経営が順調な時は、職場の雰囲気も自然と良いものに成ります。
しかし、それが傾くと、実に殺伐としたものに成って行きます。
その過程を実際に目にしました。
”やがて始まる、「希望退職」と言う名の肩たたき”
結局、どこの企業もそうですが、実際に自ら希望退職する人数が少ない場合、「希望退職」を「勧奨」するように成ります。いわゆる、「肩たたき」です。
そっと別室に連れて行かれ、あくまで「自ら」希望するように促されます。
私の場合は、上司のあまりにも理不尽な物言いに激高し、怒鳴り合いに成りました。そっと別室に来た意味無く成ってるしｗｗｗ
私以外にも、泣き腫らして席に戻る方や、そのまま帰宅する人などが居ました。
望まぬ者に、自ら退職届を書かせるために、その会社は当人を悪者にして恫喝する手段を取ったのです。
昨日の友は今日の敵。残る者と去る者の間には、決定的な溝が出来ました。まさに阿鼻叫喚の嵐。
後に、その上司自身も会社を去ったと聞きました。
この会社に私も多少ながら「帰属意識」を持っていました。リストラされた人の中にはもっと大きな想いをもっていた方も居たことでしょう。
会社への想いが強い方ほど、辛い思いをしたのは間違い有りません。
さて、こんな経験をした私が会社に「帰属意識」など持つと思いますか？
会社が潰れれば、すぐに分かります。会社と会社員をつなぐものは、ぺらっぺらな雇用契約書１枚です。
”下請けにすら「帰属意識」が有ると思いこむ大手企業社員”
私は今の働き方をするようになってから、有る大手企業と喧嘩をして、契約を切られました。
詳細はもちろん省きますが、その時の相手の社員が、明らかに、「好き好んでこの会社の仕事を請け負っている」と思い込んでいるようでした。
当然ですが、その企業を毛嫌いしていたわけでは有りません。しかし、だからと言ってその企業が「好きだから」そこの仕事を請け負ったわけでも有りません。
単純にお金のためです。自分と家族の生活のため。
そんな単純なことを、その社員は分かっていなかったのです。
また、つても無く、技術も無い人なら、そんな大手から切られたら、生活が出来なくなるでしょう。
しかし、幸いなことに、私には他につても有り、どこにでも通じる技術も有った。
結果、今はその大手企業のライバル会社に協力することに成っています。
個人なので、経費も安く済みますし、同質の仕事をその大手企業よりかなり安く提供出来ます。
結局、その企業の仕事の一部を奪う形に成りました。
”日本人という種族”
「帰属意識」は結局、日本人特有の「精神論」でしか有りません。
今、日本企業が世界市場で劣勢を強いられています。
その理由の一つに、日本人の国民性が有ると思っています。
今、「精神論」では無く、もっと合理的な経営が必要だと考えます。
何か、言ってることがホリエモンと似ているなぁ・・・ そういや、歳も一緒だし、大学中退だし、体系も・・・
私は世界中で仕事してますが、日本人であることに、強い誇りを持っています。
だからこそ、日本の企業には頑張ってもらいたい。
では、そのうえで、我々フリーランスが果たせる役割について、次回より書いて行きたいと思います。