自分でできる!? PCシミュレーション | 迷える子羊のための美容整形教室

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勇気を出して美容外科治療を決意されたあなたが、その理想に遠回りしないで確実に近づけるために・・・

先日、お寿司屋さんに行った時のお話です。

「ミル貝下さい。」と私が言うと、

ミル貝も良いですけど、ホッキ貝の良いのが入ったので如何ですか。」と言われ、なんとなく断りづらくてホッキ貝を注文する事になりました。

ホッキ貝も美味しかったのですが、やはりミル貝も食べたかったので再度注文すると、
「申し訳ありません。今日はミル貝を切らしているんです。」と言われてしまいました。

そう言われてしまうと、先ほどホッキ貝を勧められたのは、本当にそれがお勧めだったからなのか、単にミル貝が無かったからなのか、ちょっと考えてしまいました。(どっちでもいいよと言われそうですが・・・)

この事をお話ししたのは、先日クリニックにカウンセリングにいらっしゃった方から同じようなお話を聞いたからです。


もちろん、お寿司の話では無く美容のお話です。

その方(分かりにくいのでAさんとします)は、以前からエラが張っているのが気になって、思い切ってエラ削りをしようと決意され、とある美容外科に行かれたそうです。

そこでエラ削りをしたい旨を伝えると、そこの先生から、「骨を削らなくても、咬筋にボトックス注射するだけで充分だから、ボトックスにしておきましょう。」と言われたそうです。

以前からホームページなどでエラについていろんな勉強をして、「自分の骨格ではボトックスだけではあまり小顔にはならない」と自覚されていたAさんは、再度エラ削りをしたいと強く希望しましたが、それでもボトックスを強く勧められたそうです。

何度かやり取りのあった後、それでもやはり「ボトックスでは無く手術をしたい」と伝えると、その先生から驚くべき言葉がでました。

「私自身は骨を削る手術はしていないので、もしどうしても手術を希望するのなら、大学から別の先生に来てもらって手術を行う事になります。日程もその先生の都合に合わせる事になるので今すぐには決められない。」

そう言われたAさんは、ボトックスをしつこいくらい勧められた理由が、本当にボトックスが一番良い適応だったのか、手術が出来ない(したくない)からボトックスを勧められたのか分からなくなってしまいました。

もちろん、そんな状況で治療を受ける気にもならず、そのまま帰ってきたそうです。


実際、Aさんを診察させていただきましたが、下顎角の外側への張り出しが強く、ご本人も言っているようにボトックスだけでは大きな効果は望めないタイプでした。

もちろん、その先生も本当にAさんの事を思ってボトックスを勧めたのかもしれません。

でも、もしそれであれば「ボトックスであればこのくらい、エラ削りであればこの位の変化が出ます。」といった具合にそれぞれの治療後の結果の違いを説明した上で、ご本人に治療法を選択して頂くべきだったと思います。

一方的にボトックスを勧めた挙句、エラ削りはできませんではAさんに不信感が湧いても仕方ありません。


こういったお話しはそれほど珍しくはありません。

外からは見えにくいのですが、美容外科にも様々なタイプのクリニックがあり、すべてのクリニックがあらゆる治療を行っている訳ではありません。

治療メニューに無ければまだ分かりやすいのですが、ホームページのメニューに載っていても、実際はその手術をほとんど行っていない事もあります。

クリニックとしては行っていても、たまたま担当したドクターがその手術を行っていなかったり苦手だったりする事もあります。

実際、名のある大手のクリニックでも、すべての施設で同じ手術が受けられる事はほとんどなく、骨切りのような大きな全身麻酔の治療は東京のような大都市でしかできない事も少なくありません。

そういう意味では、カウンセリングに行って希望する治療と別の治療を勧められた場合は、本当に適応が無くて勧められなかったのか、他に理由があるのか慎重に判断しなければなりません。(さびしい話ですが)

いくつかのクリニックを回ってカウンセリングを受けられてきた方の中に、「あるクリニックではこの手術が必要と言われたのに、他に行ったらそんなことしなくてもこれで十分と言われた。何が本当か分からなくなってしまった。」と混乱されている事がよくあります。

この理由もそんな所にあるのかもしれません。


こういった問題に対する解決策をちょっと考えてみましたが、結局のところ

「自分がどうなりたいのか、ドクターに出来るだけ具体的に伝える事と、その治療でどう変わるのか、どの程度変化するのかをしっかりドクターに確認すること」に尽きると思います。


以前、どうなりたいかを具体的にドクターに伝えるために、なりたい顔に近い方の写真や雑誌の切り抜きなどを持っていくと良いというお話をしました。

もちろんこれも非常に良い方法ですが、最近ちょっと面白い方法を見つけたのでご紹介します。

これは、シミュレーションソフトを使ったやり方です。

以前から、それぞれの治療の結果をできるだけ具体的にイメージして頂くためにコンピュータシミュレーションが有効ということは何度も言ってきましたが、今回はご自分で出来るシミュレーションのお話です。

これは「美容整形術シミュレーター」(名前をクリックするとリンクします)というソフトで、ウィンドウズやMACはもちろん、IPADやIPhone、アンドロイド用のアプリとしても市販されています。

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取り込んだ写真や撮影した写真を基に、顔の輪郭を変えたり鼻の高さを変えたりできるソフトで、とても手軽にシミュレーションが楽しめます。

下の写真のように動画で実際の様子を確認できます。(こちら→動画

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機能的には、我々が普段仕事で使っているソフトに比べるとまだまだといった所ですが、IPAD/IPhone用のアプリで85円ととてもリーズナブルなのでお勧めです。(ちなみにクリニックで使用しているソフトは数十万円しますので、一緒だったら困ります(><;) )

どこがどのくらい変われば理想に近づくのか、いろいろとご自分で試しながらイメージを具現化するのにとても役立ちますし、実際にこのソフトで作った写真をドクターに見せることで、より具体的なイメージを伝える事が出来ます。

是非お試しください。(決してソフト会社のまわし者ではありません。)

ただし、どんな手術を以てしても不可能なシミュレーション画像をお持ちいただくとちょっと困ってしまいますが(^_^;)


P.S.

私の勤めるヴェリテクリニックは、ヒアルロン酸注入のような手軽な治療から、骨切りや額形成といった全身麻酔でなければ出来ない大きな手術まで幅広く治療を行っています。

クリニックは、銀座(東京)、名古屋、大阪、福岡と四つの地域にあります。

先ほど、すべての地域で同じ治療が出来るクリニックは少ないといった内容のお話をしましたが、ヴェリテではこの4院すべてで同じ手術が受けらるちょっと珍しいタイプのクリニックです。

そのためには、これら4つの院すべてにそれに見合った設備や人員を整え維持していく必要があり、とても大変です。

でも、「開設しているすべての施設で同じ高いレベルの治療を行っていく。」というのはヴェリテ開院以来のポリシーであるため、こればかりは絶対に譲れません。

ヴェリテが大手になれない大きな要因でもあるのですが σ(^_^;)