俺は世界で1番幸せだ
だって王子様に出会えたから
いつも俺のそばに居てくれる
ちょっと
王子の声を真似してみよう
どこに行きたい?
お前と一緒ならどこへでも
お前は俺の星だ
え?
俺たちの星を探しに
ヒトデに乗って行こう
信じられない!
星にまで連れてきてくれるなんて思わなかったよ
すっごく幸せだ
広い宇宙に俺たちだけが居るんだ
今夜はこの星に泊まろう
いい?
うん お前と一緒なら
俺に何か言いたいことない?
感動するような
え~
分からないよ
わ~
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ゾル
BL小説ってどうしてこんなに難しいんだ?
ねぇ だから言ったでしょう!
BL小説を書くのって 簡単じゃないの
少し前まで私を悪く言ってたのは誰よ
分かってるよ!
もう やめた
もう一度 SF小説を書いてみるよ
お前の挑戦なんて受けるんじゃなかった
え~
諦めないでよ~
兄さんが
BL小説を書こうと努力してるの嬉しいのに
書き始めたけど
終わらせることが出来ないんだ
手伝おうか?
どこまで出来たの?
お互い 恋に落ちたとこ
でも・・・
どうやって終わらせる?
そうね・・・
こういうのはどう・・・
2人は キスするの
そして突然泣き出す・・・
どう?
聞いてる?
え?
聞いてるよ
ちょっと安っぽくない?
そうだ!
兄さんと
サイファのことを
思い出してみたらどう?
参考になるでしょ
2人で行った
ビーチの事とか
素敵な時間を過ごしたでしょう?
うん・・
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“お前は 心の中に音楽あるけど
“俺を心の中に入れてはみないの?
まって!
大事なことが抜けてない?
ビーチに行く前の事よ
兄さんは演奏会の後 サイファと
ドラマチックなことがあったのよね
うん・・・
“なんで そんなに優しいの
“お前が俺の心を奪ったから
いや・・
言いたくない
え~
知りたい
だめ
お願い
だめ
お願い
お願い
分かったよ
あのとき・・
”緊張してんの?
“どうしよう
“リハーサルより緊張するよ
“もし俺が変なことしたら
“どうしよう
“大丈夫だから
“もうやめていいかな?
“もう・・・
“落ち着いて 落ち着くんだ 落ち着いて
“しっかり俺の手を握って
“ぎゅっと
“目をつぶって
“息を吸って
“吐いて
“吸って
“吐いて
“どう?
“全然よくなってないよ
“じゃあ
“一つお願いしていい?
“なんだ?
“俺を励ましてくれる?
“もちろん
“どう?
“よくなった?
“うん
“よくなった
“お前ならできるよ ゾン
“お前ならできる
“頑張ろう
“うん
“行こう
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兄さん
サイファが来たよ
ああ
俺の部屋に来るように言って
兄さんの部屋・・・?
ああ
兄さんの部屋・・・
部屋ね・・・
早く サイファ
はいはい
今行くよ
はやく