中年以降の悩みといわれていたもので、最近では青年・若年者にまで広がっている症状が多くなりました。小児の糖尿病などもその典型ですが、精力減退や身体の活力不足も青年層に広がりつつあります。
これは二十四時間働いている都会型の暮らしに身体のリズムが狂ったり、ストレスが蓄積した結果の心身症など、原因が複雑でなかなかやっかいです。
もともと本能的な欲望であるはずの性欲が弱くなっている「精力減退」といわれるものは主に男性の症状として取り上げられることが多く、ひやかしの種になったりしています。しかし発症の形は違っても、これは女性にも共通の症状があり、女性の場合は不感症や女性側に原因のある不妊症などに関係する場合があります。
全体として、ストレスの解消や身体の活力をとり戻すことを目的としてツボ療法を試みてみます。
●湧泉(ゆうせん)・三陰交(さんいんこう)
湧泉があるのは腎経という経絡です。腎(腎臓そのものではなく東洋医学でいうところの腎)は精力・活力の源とされており、湧泉は文字通り活力が湧いてくる泉とみてよいでしょう。じっくりもみほぐしてください。
三陰交は湧泉とともに生殖器に影響のあるツボで、とくに女性によく効くところです。くるぶしの内側上部の、押すとジンと感じる部分です。痛くならない程度に押してください。


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