フロムは、社会や文化が個人の考え方や性格にどのように影響するかを考察しました。そして、所属する社会の政治や経済の仕組みに影響されて出来上がった性格を社会的性格と呼びました。社会的性格には非生産的性格と生産的性格があります。
非生産的性格
①受動的な性格(構え)
自分が求めるものは、すべて他者から与えられるものだと感じている。常に愛されることを求め、他者の判断に頼ろうとする
②搾取的な性格(構え)
自分が欲しいと思うものは、すべて他者から奪うものだと感じている
③貯蔵的な性格(構え)
他者を信用することができず、自分の周りに壁をつくって大事なものを守ろうとする
④市場的な性格(構え)
自分や他人を含むあらゆる物事を経済的(量的)な価値に置き換えて評価する。現代においては最も多い類型であるとされる
生産的性格
積極的に自分の役割に向き合い、創造的、生産的な仕事をする。そして他者に対しては、愛情と信頼を持って彼らの成長をたすけようとする
人間は本来、生産的性格を持つ生産的人間だが、社会(環境)がそれを変えてしまうとフロムは考えた
図解 心理学用語大全 (誠文堂新光社)
