イスラム教の死の捉え方と輪廻転生について
イスラム教は西暦600年頃に、アラビアのメッカより起こった宗教で、それまでの宗教が〈預言者の教え〉に従わなかったため人々を混乱させており、その混乱を正すために天から送られた最後の教えとして広められている。
アダムから始まり、ノア、アブラハム、旧約聖書の預言者のモーセ、イエスを預言者と捉え、最後の教えを伝えるのがマホメット(ムハンマド)となっており、イエスに至る教えの流れを汲んでいる。
イスラムはイエスを〈人の子〉とするので、彼を〈神〉とするキリスト教徒とは相容れない。イスラムでは唯一の神〈アラー〉の存在のみを信じ、その言葉であるコーランに従う。
イスラムでは死後に裁きがあり、信教を貫いた者には〈天国〉、そうでなければ〈地獄〉に行くとされ、通常の教えの中には輪廻転生はない。
マホメットの後のイスラムの指導者は、アリ一家の3人が〈カリフ〉という宗教指導者となったが、4代目で途絶えてしまい、その後の混乱を生んでいる。この際に、「カリフは隠れているのであり、再び生まれる」という考えが生み出され、再誕が期待されている。
この考えは、「人が再び生まれる」という輪廻転生につながるため、この考えを積極的に肯定する〈シーア派〉の分派である〈アラウィー派〉が存在する。さらに考えを推し進め、コーランの言葉の奥の意味を解釈してその教えとする〈ドルーズ派〉も存在する。
預言者 (成甲書房)