「著作権って大丈夫なんですか?」

この質問、よく聞かれます。。

はぁ…お答えしますけど逆にあなたは著作権についてどのくらいご存知なんですか?

この質問をする人の最低限の教養として、著作権侵害で訴えるってことは基本は親告罪(非申告罪も一部適用)だってことをご存知ですよね?と問いたい。言いませんけど。

 

特に日本や韓国は著作権に対する議論が非常に遅れています。

欧米では一般的なフェアユースやオープンソースの考え方は、日本でまだ浸透していない感じがあるし、法整備も矛盾だらけ。

そもそも芸術活動におけるオマージュについての議論なんて1960年代からずっと行われてきていて、先人たちが表現について様々な試行錯誤をしてきた努力についてまずは調べてみてはいかがでしょうか…と言いたい。

その割にコミケや同人誌などアニメに対しては日本の宝だ!という意識が根付いているから疑問視さえしない。いや、表現って言葉一つでも表現ですよ?その独特のルール感って何…?

 

これってダメじゃない?

これって先生に怒られるやつじゃない?

 

私にはこの守る対象のない自警団的正義が日本中に根深く蔓延っていて、世の中を息苦しくしているように思います。

もちろん、誰かの尊厳を損なったり、貶めたりするような表現はすべきではないです。しかし、時代の切実さを表現することがアーティストであり、それを誰のためだかわからない自粛で遠ざけたり、やめさせたりするのって何なんだろうな。って思います。

 

もちろん、冒頭の質問を投げかけてくださることで議論は生まれるし、議論することでオープンソース化されていくので一々イラついたり顔に出したりはしません。

 

しかし、もう少し世の中が著作権だけではなく、公共事業や都市開発含め、余剰や隙間に寛容になれば多様性とか、ダイバーシティとかそういったものも実現されやすくなるんじゃないかな…なんて思っています。臭いものに蓋を閉めて、資本が集まるところだけが権利を与えられるのが多様性ではないと思います。