体罰とは、なんでしょう?
叩く、殴る、蹴る。これらは、もちろん体罰です。
じゃあ首ねっこを掴んだり、馬乗りになったり
リードを踏むなどして押さえ込んだりする行為は、どうでしょう。
私の感覚では、犬に痛みを与える行為、力で抑え込む行為は全て体罰です。

今までブログを読んで下さってる皆様、ご存じの通り
私は体罰は絶対反対です。
さて、なぜ体罰がいけないかですが、
それは犬の思考をストップさせてしまうからというのが大きな理由です。
自分が仔犬だと思って考えてみて下さい。
単なる好奇心で飼い主の手をカプッとやってみた時に
いきなり叩かれたり抑え込まれたりしたら、怖い!としか思わないですよね。

でも問題行動をするたびに体罰をして躾たら成功したという人もいます。
それは本当に成功でしょうか?
人間ならば『叩かれたのは、こういう理由だったのか』と反省したりもしますが
犬は反省しません。怖い。痛い。それだけです。
痛みや恐怖への正常な反応として
当然、犬は歯を剥いて唸ってみたりするでしょう。
しかし、そういった躾方法では、このような行動は
飼い主への不服従とか言われてますから待っているのは更なる体罰です。
その結果、反応することすら諦めて問題行動をしなくなっただけです。

気が強い犬だと、もっと問題は悪化します。
そう簡単に諦めず、激しく抵抗してきます。
そうして体罰がエスカレートして虐待になってしまうか
飼い主が大怪我をさせられたりする結果につながります。
運良く(?)諦めさせることに成功したとしても
隙あらば反逆しようと狙ったり
自分より弱いものを力でねじ伏せようとする犬になってしまいます。

体罰で躾られて従うようになったのは本当の服従ではありません。
叩かれたりするのが怖いから従ってるだけです。
皆さんは、そんな悲しい関係になりたいですか?