トレーニング方法って躾本によったりトレーナーによって違いますよね。
でも、その方法は逆効果の危険性が高いのに、、、という
トレーニング方法が、推奨されてたりする事があります。
そういった危険性の高いトレーニング方法について書いていきたいと思います。


まず、マズルコントロール。

犬の祖先である狼の群れで上位の狼が
下位の狼のマズルを銜えて優位を示したり
犬の親子でも母犬が仔犬を叱る時にマズルを銜えることがあるのに習って
犬のマズルを掴んで上下左右に揺らす。抵抗しても大人しくなるまで続ける。
犬の服従心を養うのに効果的。とされているトレーニングですが。。。

本来、口で行なうことを手でやって、何の効果があるんでしょう?
犬だって手と口の違いは分かりますよ。
そもそも狼の群れで行なわれるマズルコントロールは
上下関係を確認する為であって、上下関係を作る為の行動ではないですし
母犬が仔犬にやるのも、親子という絆があってこそです。
それを飼い主になったばかりの人間が、しかも手でやろうとしたら、、、
犬からしたら恐怖と嫌悪でしかありません。
繊細な子なら、一発でハンドシャイになってしまうでしょう。
そこまでいかなくても何度も繰り返すうちに手を怖がるようになったり
最悪のケースでは顔のそばに手を近ずけただけで
攻撃してくるようになってしまう子もいます。


次にホールドスティル。

これは犬を背後から抱え込んで、嫌がっても暴れても
大人しくなるまで抱え込み続けることによって
服従心を養うというふれこみですが、、、。

これも気が弱い子ならトラウマになりますし
恐怖による攻撃性を誘発して後ろに回っただけで
噛みついてくる犬になりかねません。


こんな強制的な方法を用いなくても
飼い主を信頼しリーダーだと認めるようになれば
犬自ら、従順な態度を示すようになるんです。
では、どうしたら信頼されるリーダーになれるのか
また別の機会に詳しく書きますが、
簡単に言えば一貫してること、公平であること
そして何より大事なのが自信に満ちた態度です。

どうか人間の手は恐怖ではなくて
優しくて愛情を与えるものであると犬が思うようなトレーニングを行なって下さい。