あなたは会社で

 

うまくいかなかったこと

自分の失敗

悪い出来事

 

を上司に報告していますか?

 

こう、問われると

 

う~~む、必ず報告している

とは言えないな。

 

という方も多いのではないでしょうか?

 

 

☆☆☆

 

 

さて、セブンイレブンで残業代が未払い

になっていた、というニュースが流れました。

言語道断ですね。未払いのものに関しては

早急に支払いをして欲しいものです。

 

 

私が、このニュースで注目したのは

2001年にも指摘があったが、支払いも

公表もされていなかった、ということです。

 

【セブン残業代未払い】18年前の非公表原因「詳細分からず」

(@niftyニュース 2019年12月10日)

 

18年前に、分かっていたのに隠していた

ということです。

 

 

会社は、会社法上、株主に責任を負って

います。会社の経営者は会社の経営状態

を株主に報告しなければなりません。

 

 

会社員では上司は課長や部長ですが

経営者は株主が「上司」になります。

株主から、その手腕を見込まれて

経営を任されているのが経営者

だからです。

 

法的には委任契約になります。

ある種の業務委託契約ですね。


 

株主が会社の経営を取締役などに

委託しているのです。

 

業務委託契約では、進捗状況を

報告するのが普通です。

 

 

 

会社の経営者は、株主に経営の進捗状況

つまり、良いこと、悪いこと

両方とも報告しなければなりません。

株主総会はそのための場です。

 

 

また、営業報告書、有価証券報告書、

適時開示などはそのためのツールとして

制度化されています。

 

 

セブンイレブンの当時の経営者はこれを怠って

いたということになります。

 

自分たちの失敗、悪いこと

 

を上司である株主に報告しなかったのです。

 

そのときに報告し、改善していれば

今ニュースになることもなかった

でしょう。

 

 

 

 

悪いことを報告したくない・・・

 

気持ちとしては、良く分かります。

 

誰でも自分の失敗や、恥ずかしいこと

を他人に知られたくないという気持ちが

あります。

 

できれば、いいカッコしたい。

できない奴と思われたくない。

嫌われたくない・・・。

 

 

しかし、一生懸命やった結果としての

失敗は誰にでもあることです。

 

そして、その原因を探っていくと

自分に足りないものが見えてきます。

 

 

☆☆☆

 

 

私が司法試験の受験生時代、

刑事訴訟法の成績が伸び悩んだ

時期があります。

 

刑事訴訟法は好きでした。

好きなのになんで点が伸びない

のだろう。

 

あるとき、勇気をふるって、後輩

の優秀な受験生に私の答案を見せて

アドバイスを求めたことがあります。

 

 

とっても恥ずかしかったのを覚えて

います。出来の悪い答案を後輩に

見せるなんて・・・。ドキドキしながら

話しを切り出したのを覚えています。

 

 

彼は「簡単です。知識を書き過ぎています。

知識を書き連ねるのをやめて、ロジックを

骨太に分かりやすく書けば大丈夫です」

 

と言ってくれました。

 

 

好きなので、知識はあります。

その知識を書きたいように

書いてしまう答案になっていた

のです。

 

出題者の求める答案になって

いなかったのです。それが点数の

伸びない原因でした。

 

 

 

原因が分かれば、改善できます。

 

その後は点数が安定し、常に得点源

でした。

 

 

皆さんも、同じような経験があるのではないでしょうか?

 

 

失敗やカッコ悪いことを公にし

改善していくことは、前に進むために

絶対に必要なのです。

 

 

☆☆☆

 

 

今年大活躍した女子プロゴルフの

渋野日向子プロ。彼女の活躍はコーチである

青木翔氏の存在なくしては語れません。

 

その青木氏は

 

「失敗は大ゴケにつながりますが、自分に

足りないものが一目瞭然になります。」

(週刊ゴルフダイジェスト12月24日号P13 メジャーチャンプコーチ青木翔笑顔のレシピ)

 

と語っています。

 

 

☆☆☆

 

 

そして、今話題のビジネス書である

1兆ドルコーチの中に、はこんな逸話が

出てきます。

 

『グーグルの取締役会では、ビルは業務報告に

詳細な「ハイライト」と「ローライト」を含めるよう

いつもエリックに勧めた。「これがうまくいったことや

満足できること」で、「これがあまりうまくいかなかった

ことだ」という報告だ。

 

(エリック・シュミット他著 櫻井祐子訳 「1兆ドルコーチ」 P122)

 

ビルというのは、アップル、グーグルなど

シリコンバレーの企業の隆盛をもたらした

陰の立役者と言われているビル・キャンベル

のことです。エリックは、グーグルCEOのエリック・シュミット

です。

 

ビルは必ず悪いことを報告させてはどうかと

提案し、エリックはこれに従ったのです。

しかも、エリックはローライトの報告案を

率直さが足りないと突き返すこともしばしば

だったとか。

 

 

日本の企業でここまでやっている

会社があるのでしょうか?

 

 

下からの報告に悪いことを必ず

含めていたグーグルは、それを分析し

大きな失敗になる前に、改善すること

ができていたのではないでしょうか?

 

 

そして、部下が悪いこと、失敗を率直に

報告するためには、それを聞く上司の

心構えが実は一番大切です。

 

 

今日は、だいぶ長くなったので、これに

関してはまたの機会に書きたいと思います。

 

~~~~~~~~

 

 

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