最近、コーチングに関するニュース
が増えています。
厚労省の中高年に特化した学びなおし支援
メニューにコーチングが採用されたり、
厚労省、中高年特化の学び直し支援
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51778810U9A101C1CR8000/
(日経電子版 11月4日)
コーチングに関する書籍がベストセラーになったり
アマゾンで「売れているビジネス書」ランキング シュミットの「1兆ドルコーチ」が1位を獲得
https://toyokeizai.net/articles/-/315917
(東洋経済ONLINE 11月27日)
※「1兆ドルコーチ」については読書会を構想中です。
具体的になったらお知らせします。
その他にも、スタートアップ向けの投資会社が
経営層に向けたコーチングメニューを提供する
ようになったりしています。
以前に比べると、コーチングに対する
注目度が上がっています。
☆☆☆
かたや、パワハラのニュースは後を絶ちません。
つい最近も有名企業や、地方自治体でのパワハラ
がニュースになりました。
また、来年から、企業にパワハラ防止措置が義務づけられる
のに伴い、パワハラ防止指針が策定されましたが
その内容が議論になったのは記憶に新しいところです。
「別室研修」「強い注意」容認 パワハラ防止指針案了承
https://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201911/CK2019112102000137.html
(東京新聞 TOKYO Web 11月21日)
厚労省は現在、パワハラを
同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為
と定義しています。
(出典:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000126546.html)
具体的には、
身体的な攻撃、精神的な攻撃、人間関係からの切り離し等の6類型
に分類されています。
さて、なぜパワハラが起こるのか、については
色々な方が様々な原因を指摘されています。
制度的な問題、個人の資質・・・。
みな、なるほどと思わされるものばかりです。
私は、パワハラの根本原因の1つは、
管理職の仕事、つまりマネジメントに
関して古い考え方が根強く残っている
ことだと考えています。
つまり、部下というのは指導し、言うことを
聞かせ、管理監督すべき存在であるという
考え方です。
大量生産の時代に数千人の労働者が
工場で同じ物を作るために働いていた
時代にはマネジメントは管理監督だった
かもしれません。
皆が同じ行動をとってくれないと
困るからです。
この時代は強い指導が必要な
場面もあったかもしれません。
☆☆☆
しかし、現在は違います。
企業は、従業員の自由な発想を促し、それを
もとにイノベーションを起こさなければ
成果がでません。
マネージャーの仕事は、管理監督から
個々の従業員の資質を最大限に発揮させ
チームのパフォーマンスを上げることに
変わったのです。
みんなに気持ち良く働いてもらい、かつ
組織としての一体感を醸成する、この
両立が管理職の職務になったのです。
暴力は言うに及ばず、暴言や嫌がらせ
などしていたのでは管理職の職務を遂行
することはできません。
強い指導は過去のものになったのです。
☆☆☆
コーチングは以前から企業の管理職
研修などに採用されています。
しかし、現場で活用されているかというと
NO
だと思います。
現場の管理職の生の声としては
まだらっこしい
時間がかかるので自分が教えた方が早い
というものが多かったように思います。
しかし、強い指導が過去のものになった今、
部下を信じ、部下の主体性を重んじるコーチング
手法に注目が集まりだしたのではないでしょうか?
今まではコーチングの考え方が時代の流れよりも
進んでいたため、余り注目されませんでした。
今、ようやくトレンドが追いつき、コーチング的な
考え方を必要としてきたのです。