こんにちは。転職を考え始めた
ときの駆け込み寺、中山です。
アメリカが関税の引き上げ措置を
次々に発表しています。
中国とは貿易戦争などと
言われ始めました。
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トランプ政権誕生時は、
まさかトランプでも「米国の大統領」
になったらおかしなことをやらない
だろう、という見方が大半でした。
ところが予想を見事に裏切り、
選挙公約を次々に実現させて
います。主なものは以下のとおりです。
・パリ協定からの離脱
※トランプ大統領は、地球温暖化は作り話だと主張しています。
・不法移民の強制送還
※トランプ政権になってからホノルルのダニエル・イノウエ空港(旧ホノルル空港)でも入国審査が厳しくなっているそうです。日本人でも、入国審査でうっかり将来はハワイに住みたいなどと言ったら、別室でヒアリングされ、強制送還された人もいると聞きました。
・イスラム教徒の入国拒否
※就任早々、イスラム7か国からの入国を拒否する大統領令に署名。抗議活動が相次ぎ、裁判所が執行を認めなかったりしましたが、緩和された形で継続しています。
・自由貿易の否定
※TPPからの脱退などです。このポリシーを実行するための施策が今回の関税引き上げです。
上記以外で議会の拒否に
あったものなどを含めると
かなりの数になります。
これらの公約の背後に
あるのは
アメリカ・ファースト
です。
アメリカの国益を最優先させる
という方針です。
不法移民の送還、イスラムからの
入国拒否はアメリカの安全・治安
という国益を守るためのものです。
パリ協定からの離脱、自由貿易の
否定はアメリカの経済的な利益という
国益を守るためのものです。
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ただ、トランプ大統領の公約が
本当にアメリカの国益を守ること
になるのかは、議論の余地が
あります。
例えば、アメリカは、移民を
多数受け入れることにより、
労働力を確保し、人口を
増やしてきました。
人口増により、経済規模を
拡大させてきただけでなく
多くのの若年人口を
背景に、彼らのアイディアで
イノベーションを生み出し
世界をリードする国家の地位を
保ってきたのです。
移民を制限するトランプ大統領
の政策が正しいのか疑問です。
そもそも、トランプ大統領の先祖や
妻も移民ですし、アメリカ国民の
大半は移民の子孫です。
移民制限はアメリカと
いう国のアイデンティを否定する
ことになりかねません。
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これらの公約は、アメリカの
産業保護を求めたり、イスラムに
敵意を持つトランプ大統領を支持
する人たちをつなぎとめるための
ものだと言われています。
今年の秋には中間選挙が控えて
います。
トランプ大統領は選挙をとても
気にしていると言われており、
選挙に勝つためには何でも
しそうです。
自由貿易を否定して、保護主義が
台頭するとロクなことはありません。
第二次大戦は、大恐慌後の
保護主義の台頭が一因だった
ことは有名です。
しかしながら、ここまでアメリカ
ファーストを徹底するのは
凄いことです。
さて、ひるがえって我々はどうでしょうか?
トランプさんのやり方は少しやり過ぎ
かもしれません。
しかし、皆に迷惑をかけるの
では、とか嫌われるのでは、
という他人の観点から
やりたいことを我慢して
いないでしょうか?
自分ファーストで良いのです。
まず、自分を満たさないと、他人
への本当の配慮はできません。
当然、いい仕事もできません。
自分ファーストでいれば、
やがて真の他人への配慮
ができるようになります。
トランプさん、嫌いな人も多い
と思います。
でも、見習うべき点もありますね。