
今回の旅で出会った1人にこんな人がいた。
坊主頭にガッチリ体型かなりの老け顔、だいぶ年上かと思ったら1個下だった。
今年の2月からキャンプ場・ドミトリー・民宿などの安宿を泊まり歩き、行きたい所へ行き、見たいものを見る。仕事を辞めてきてるので失業保険をこちらで貰えるように石垣の滞在先の宿に頼んで住民票を移した。金がなくなれば民宿などで働かせてもらう。
ここまで読んで彼を可愛想と思っただろうか?
以前は北海道でも流氷見たさに知床でそんな事をしてたらしい。オーロラ見たさにフィンランドにも行った。エアーズロック見たさにオーストラリアにも行った。「もしかして今してる生活って一番のぜいたくですね」私は言った。心のぜいたくだ。彼に悲壮感はない楽天的な訳でもない。強がるでもなく、くさるでもない。素の自分をさらし自分の立場を理解した上で素直に今を楽しんでる。
自由人。
こんな人ばかりでも社会は成り立たないが、こんな社会だからこそこんな人も必要なのではないだろうか?
幸せの定義なんてない。
相田みつをも言ってたっけ「しあわせはいつもじぶんのこころがきめる」
価値観なんて100人いたら100人違うはず。
世間体、テレビ・雑誌などメディアの受け売りで自分の幸せの定義を決めつけたらつまらない。
何かよくは分からないが彼は自分がどっかに置き忘れてきたモノをもちあわせてる気がした。
天の川、北斗七星、満天の星空。
ほんの5分くらいの間に三つも流れ星が落ちていった。
「そろそろ給付打ち切られるから何か探さなきゃ」
老けた顔で頭をかきながら、でも屈託のない笑顔を私に向けるのだった。