ある日の夕方

お稽古事の練習のために

時間をとっていた。



その最中に

憧れの人から連絡があり


終了後に折り返すと


軽くいかがですか

と仰るのだ。





合流した後

近くのお店でゆっくりと

グラスを傾ける。


数日前に会いはしたけど

こうしてお店で飲むのは

久しぶりだった。





お店を出て

ビルの間をふたりで歩き出す。


月を見上げて

昨日は曇ってたね、とか


その前の日の方が

綺麗に見えたよね、なんて


そんな

他愛ない話をできるのが

なんだか心地よい。






別れ際になり

私はふと

彼が数日前に言ってたことを

思い出して


少し心配で、と切り出したら



彼は一生懸命に

大丈夫だからと私を宥める。






ただ、

なんだか心がすっきりしなくて


次の日は私から

彼に連絡をとった。