結婚生活を終え
ひとりで暮らしはじめて
一月半程経った頃だった。
月の周期のエネルギーからか
どうにも気持ちが落ちて
ふわふわと低空飛行の状態で。
そんな中
ふと思い立って
かつて暮らしていた場所の
近くにあるお寺に
行ってみることにした。
お参りをして、昼食をとり
それから厄除けのご祈願をしていただく。
そして日帰り温泉で
のんびりと疲れを癒して帰った。
また明日から頑張ろう、
そう思っていた矢先
視界に大きな虫の姿が入ってくる。
みんな嫌いであろう
かさかさと動き回るあの虫。
私の代わりに退治してくれる人などいない。
どうか、勇気をください ー
虫を見失わないようにしながら
授かってきたばかりの護摩札を
横目で見た。
虫は浴室へ入っていき
殺虫剤で止めはさしたものの
後片付けすら鳥肌が立ちそうだ。
なんとか、あまり見ないようにして
事なきを得る。
数年前の私だったら
絶対に出来なかったことだろう。
やればなんとかなるものだ。
ここまで来て
「試されてるな」と明確に感じた。
ひとりになってからというものの
同じ虫の小さいのやら
大きいけど息絶えたのやら
色々なものと遭遇する機会があって
少しずつステップを踏むように
慣れさせられてきた感じはあるものの
本当に出来るのか
そして
自分で出来たと心から感じられるのか
神様がいるのなら
それをご覧になっていたことだろう。
「出来るんだから、先に進まないと」
そう自分にも言い聞かせてはいたものの
ちょうど1週間後
分かってても納得はできてないよね、とばかりに
虫が2匹に増えて、
また試されてしまったのは
さすがに堪えた。
私は意を決して
「自分の使命」へと動くことにした。