「昨日のカレー…」の
木皿夫妻の小説を読了。
主人公が癌で亡くなるのだけど
彼女をとりまく家族や友人たちが
とても素敵で温かい。
優しい気持ちになれる
死生観と向き合うことができる
心に残る1冊です。
病院からの帰り、ここを歩いている人の全てが明確な行き先を持っていることに気づき、愕然とした。思わず「ここは死ぬ場所じゃないね」とつぶやくと
日出夫が「オレ、ナスミの行きたいところについて行くよ」言ってくれた。
そのことを思い出し、なんだ、私 けっこういい人生だったじゃんと思う。
日出夫は日に三回病室にやってきて一緒にゴハンを食べる。ちゃんと 食べてるのと、しつこくしつこく聞かれるからだ。持参した弁当の中身をきれいに食べ終わると、折り畳み式の弁当箱をパタンパタンと気持ちのいい音を立ててぺしゃんこにした。ナスミはそれを 見るのが好きだった。毎日の同じしぐさにこれほど心が慰められるとは思いもしなかった。日出男が弁当箱をたたむ。それだけのことにありがとうと思う。
もっともっと
家族や好きな人に
″ありがとう″を言おう…🍀
