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LEEの映画部屋

不定期ですが映画のレビューを書いたりします

最近は香港映画に夢中

またまたお久しぶりです


今回紹介するのはこの映画

ソフトは日本では出てないものの、ビデックスで配信されていたので鑑賞


龍虎風雲=「友は風の彼方に」といえば周潤發とダニーリーの傑作だけど、新のついた本作はどうだったのか…?


監督 ウォン・ガムディン

出演 ラウチンワン ケントチェン ラムボーイ ロビンショウ

ストーリー

ラウ・チンワン演じる主人公マウは警察学校をトップの成績で卒業したエリート警察官。上司の期待も厚い彼に潜入捜査官としての重大な任務が与えられた。犯罪組織へ潜入するにあたり、しばらく自分の身分を捨てなければならないマウは、家族や親戚に別れを告げ3年ものつらい日々を耐え続けた。そしてついに犯罪組織の新たな犯行計画情報を入手し、上司へ報告する。犯行当日、組織に関わる全員の逮捕という警察側の勝利を誰もが信じていた。だが、逮捕劇は一般市民を巻き添えにし、死傷者をも出し失敗に終わった。マウを一番理解してくれていた上司も命を落としてしまう。表向き犯罪組織の一員として行動していたマウは、なんと指名手配犯とされ、警官としての身分も抹消されてしまう。汚名返上と無実を証明するため、マウの戦いが今始まる・・・


ビデックスより


本作は龍虎風雲と同じように潜入捜査映画ではあるんだけど、かなりドライな作風となっている

強盗団の一人とラウチンワンは仲良くなるんだけど、そいつは撃ち殺してしまうし、心の支えであった彼女も苦しみから解放してあげるためとはいえ射殺してしまう

そしてあらすじにもあるように彼の理解者である上司(インファナルアフェアのアンソニーウォン的な立ち位置)も殺されてしまうなどとにかく酷い目に遭わされる

そんな彼が救われるかと思いきや……なラストでとことんラウチンワンがどん底まで突き落とされる作品


この展開自体はしんどいものの個人的にはいいと思う……けど!もう少しケントチェンら警察側の掘り下げが欲しかった

龍虎風雲でいう周潤發とダニーリーの関係が実はラウチンワンとケントチェンだったというのは面白いけど、ケントチェンは割と中盤から出てきて競馬ばっかりやっててあまり最後の最後まで魅力的なキャラクターに見えないのが残念



アクションは前半の見せ場である銀行強盗シーンは結構良かったと思うんだけど、強盗団のボスであるロビンショウとの一騎打ちはかなり微妙

↑タイガーコネクションでお馴染み、ロビンショウ


戦っていてロビンショウの行動原理がイマイチよく分からないし、ガスボンベという面白そうな設定も全然上手く活かされていなくてそれも残念



ストーリー的にもアクション的にも正直イマイチな部分が多い作品なんだけど、それでも退屈せずに見れたのはキャストの演技力の賜物

特に最後のラウチンワンとケントチェンのやり取りは凄い良かったです




描き方によっては傑作になり得ただけに勿体無さを感じてしまった一本だった