[野球]女子プロ野球 埼玉アストライアVS 愛知ディオーネ 観戦記(2019.9.16)-前編 | 明るく元気に考え込む…リーリーゴー!のブログ

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愛知ディオーネ

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埼玉アストライア

 

昨夜からの強い雨で、ダブルヘッダーが1試合中止となり、11時からの予定が14時開始となってしまった今日の試合。京都フローラは試合がなくなり、埼玉アストライアと愛知ディオーネによる1試合となってしまいました。


球場の隣に用意された駐車場…サブグラウンドはかなりぬかるんでいて歩きにくいような状況…でも、野球場の方は内野がきれいに整備されていて、試合開始を3時間遅らせて行ったグラウンドの整備はかなり念入りにしていただいたんだろうなぁと感じた試合前…。


そんな試合の先発投手は、愛知ディオーネが笹沼投手、埼玉アストライアは谷山投手でした。愛知ディオーネは昨日の敗戦で引き続き秋季リーグ勝ちがない状態で、その連敗ストップを笹沼投手に託すことになりました。

 

まずは谷山投手の立ち上がり、愛知ディオーネの1回表の攻撃。先頭の西山選手は初球から打ちに行って捕邪飛。続く、この試合2番で起用された三浦由美子選手は四球を選び出塁しました。そして、続く3番星川選手の2球目に盗塁をしかけたものの、ベース手前でタッチアウト、2死となります。しかし、星川選手は中堅前へのライナーでの安打、4番金城選手は左肩に死球を受けて2死ながら1、2塁と一度潰えたかと思えたチャンスを再び得て迎える打者は5番の寺部選手。


ストレートを見送り、カーブを空振りで2ストライクとなった3球目、谷山投手が投げ込んだのは外へのズバッと刺さるストレート。この3球勝負に寺部選手は手が出ず見逃しの三振。愛知ディオーネは初回のチャンスを得点に結びつけることができませんでした。

 

一方の愛知ディオーネ笹沼選手の立ち上がり、初回の埼玉アストライアの攻撃。1番中田選手に対して笹沼選手はいきなり3ボールとしてしまいます。ここから力のあるストレート、変化球でフルカウントまでカウントを戻すと、中田選手は2球ファウルで粘り、迎えた8球目はアウトコースギリギリのボール…これに手が出ず中田選手は三振。しかし、2番の只埜選手はフルカウントから四球を選び出塁すると、3番加藤選手は中堅への安打。埼玉アストライアは1死1、2塁として、4番、今日が誕生日の泉由希菜選手が打席に向かいます。いきなり「何か持ってるなぁ」と思わせた矢先、初球をたたいた打球は三塁手の前へ…これが5-4-3と渡って併殺打。埼玉アストライアも初回のチャンスは活かせませんでした。

 

2回表の愛知ディオーネは、この回先頭の榊原選手が三邪飛、7番奥村選手はファウルで粘り2-2から9球目をとらえた打球が二塁手只埜選手の正面、二直。この2死後、8番岩見選手はフルカウントから左中間への二塁打で出塁をしてチャンスメークしたものの、続く佐藤選手が空振りの三振に打ち取られました。

 

一方の埼玉アストライアの2回は5番みなみ選手から。スライダーでボール、カーブでストライク、ストレートでボールと、2ボール1ストライクからのカーブにタイミングを外され打たされる形になった打球は遊撃手前へ。しかし、この遊撃手からの送球が本塁方向にそれて、先頭が出塁しました。ここで打席に入るのが御山選手…。前期は愛知ディオーネに所属していた選手で、愛知ディオーネの先発笹沼投手とは、平成国際大学時代の同級生。左腕の笹沼投手に対して、スイッチヒッターの御山選手は右打席に入り…、初球から打ちに行った打球は遊撃手の前へ。6-4-3と送球されて併殺が完成。同級生対決は笹沼投手に軍配があがり2死走者なし、埼玉アストライアはチャンスが潰えた…と思われたところですが、7番田口紗帆選手は右中間への安打で出塁すると、8番太田選手がとらえた打球は二遊間方向へ。この強い打球を愛知ディオーネ二塁手の佐藤選手は抑えることができず、埼玉アストライアは2死ながら1、2塁の好機を得ました。ここで迎えた9番田口真奈選手は2-2から左中間へと打球を運ぶものの愛知ディオーネ俊足の左翼手榊原選手が追いつき好捕…この回も無得点で終わりました。

 

3回表の愛知ディオーネは1番からの好打順。西山選手が中堅への安打で出塁すると、2番三浦選手は送りバントできっちりと1死2塁の場面を作り、クリーンアップの打撃に賭けます。3番星川選手は左中間寄りの飛球、これを埼玉アストライアの中田選手が捕って2アウト。続く4番金城選手はとらえた打球も、投手のグラブに吸い込まれるように入ってしまい投直、西山選手が2塁に残塁となりました。

 

一方、3回裏の埼玉アストライアの攻撃も、1番の中田選手からの攻撃。2ボールからとらえたライナー性の打球は右翼の前へ。これが安打になると、続く2番只埜選手の打席、2球目にスタート。この時の投球がショートバウンドになり、捕手が体で止めている間に走者は2塁に到達しました。続く、3番加藤選手に対してボール、空振り、ファイルで1ボール2ストライクとなった4球目。走者への注意がおろそかになったと感じたのか、2塁走者が3盗を仕掛け、これが見事に成功。このチャンスに、加藤選手はフルカウントから、外の低いボールを見送ったのですが、これがストライク判定…ちょっと打者にとっては厳しい判定にも見えた気がしましたが、これで2死3塁となりました。ここで打席に入るのは、今日が誕生日の4番泉由希菜選手。愛知ディオーネの笹沼選手が2ボールとカウントを不利にして投球をした3球目はホームベースの手前でワンバウンドする投球。これを寺部捕手が抑えきれず後逸。この間に3塁走者の中田選手が生還して埼玉アストライアが欲しかった1点を先制しました。ここからさらに、4番泉由希菜選手、5番みなみ選手が連続四球で2死満塁。ここで打席に入るのは、大学の同級生対決2打席目となる御山選手。見逃し2球で2ストライクと追い込まれてしまいました。ここで、笹沼投手はなんと3球勝負。この投球に御山選手のバットが空を切り三振。この回の埼玉アストライアの得点はワイルドピッチによる最少の1点。愛知ディオーネにとっては先制はされたものの、まだまだ追いつける得点差でこの回を終えました。

 

先制点を許してしまった愛知ディオーネ。連敗中のよくない流れもあるため早く追いつきたい4回表の攻撃は1死後、6番榊原選手が埼玉アストライアの長身右翼手みなみ選手の頭上を越える打球の2塁打で出塁しました。2塁走者が俊足の榊原選手、野手の正面を外れた外野への安打になれば生還できるか…と思っていましたが、続く7番奥村選手の打球は左中間を深々と破る当たり。榊原選手は悠々生還、打った奥村選手は2塁を蹴って3塁へ、頭から飛び込む奥村選手…ギリギリのタイミングのプレーはセーフの判定。


しかし、ここは埼玉アストライアの大山監督がリクエスト。ビデオ判定を経ての改めての判定はアウトに覆り2死走者なしとなりました。続く8番岩見選手は三塁ゴロ、この一塁への送球がハーフバウンドとなりましたが、一塁手田口紗帆選手が体で抱え込む形でなんとか捕球して3つ目のアウトを捕り、同点でこの回を終了しました。

 

この直後の4回裏の埼玉アストライアの攻撃は、直前のイニングになんとか3つ目のアウトを獲った7番田口紗帆選手から。3球目を右翼線に運んだ打球の安打で田口選手が出塁すると、続く太田選手の初球に単独スチール、これが決まって無死2塁とすると、太田選手は2球目、3球目とバントを試みました。いずれも三塁線ギリギリのところにうまく転がったものの惜しくもどちらもファウル。スリーバントはなく、4球目を打った打球は左飛となって1死。続く田口真奈選手は右翼へのライナー性の当たりの安打で1死1、2塁とすると、続く中田選手は四球を選び1死満塁。埼玉アストライアは大量得点のチャンス、愛知ディオーネは大きなピンチを迎えました。ここで打席に入った2番只埜選手。ストレート2球で追い込まれ、1ボール2ストライクとなって4球目をとらえた打球は中堅へ。犠牲フライには十分な打球。3塁走者田口紗帆選手がタッチアップからスタート、2塁走者田口真奈選手も3塁へ向けてスタート。打球が深かったため、中堅手三浦選手からのすばやい送球を受けた遊撃手岩見選手はバックホームをあきらめ三塁へ転送。見事な送球で2塁走者田口真奈選手を3塁でタッチアウト、この時点で3塁走者の田口紗帆選手の生還がまだだったということで、併殺が成立、愛知ディオーネは岩見選手のすばらしい判断で、大きな大きなピンチを無失点で切り抜けました。

 

このスーパープレーで勢いに乗りたい5回表の愛知ディオーネの攻撃は1死後、1番の西山選手が左中間へ深い当たり…埼玉アストライア左翼手が背走、ギリギリ追いつきグラブに入れたものの捕球できず西山選手が出塁すると、2番三浦選手は三遊間を渋く抜いてつなぎ、3番星川選手は四球を選び1死満塁。ここで打席には4番金城選手。その初球を打った打球は投ゴロ。1-2-3と転送され、前のイニングの埼玉アストライアと同様、1死満塁から得点をあげることができず、1-1の同点が続行することとなります。

 

ピンチを切り抜けた埼玉アストライア、直後の5回裏は3番加藤選手からという好打順。でしたが、加藤選手はファウルで粘ったもの8球目を空振りで三振、4番泉由希菜選手は二ゴロで2死となりました。そして、2死から迎えた5番みなみ選手が3球目をとらえた鋭い打球は中堅手正面へ。中前安打、と思ったその瞬間、中堅手三浦選手はスピードを緩めることなく前進、最後はダイビング…前方向に飛び込んでのスーパーキャッチ。この超美技もあって笹沼投手が、埼玉アストライアの5回のクリーンアップによる攻撃を3者凡退で打ち取りました。

 

6回表の愛知ディオーネの攻撃を迎えるところで埼玉アストライアベンチが動きました。ここまで1失点ながら毎回の6安打を打たれ投球数が80球に近づいていた谷山投手から、力強いストレートを武器に自分が見た試合ではとても安定したリリーフをしている甲斐田投手がマウンドに上がりました。この甲斐田投手、マウンドにあがったところからものすごく集中し、気合いが乗っているように見えたのですが、その気合いのまま、5番からの愛知ディオーネの攻撃を捕邪飛、中飛、三振に打ち取り三者凡退で切り抜けました。

 

一方の愛知ディオーネも6回裏からはここまで90球を越えていた笹沼投手から昨日も登板していた坂東投手へとスイッチしました。坂東投手も埼玉アストライアの6番からの攻撃(6番御山選手の打席には今井選手が代打として登場)でしたが、投ゴロ、三直、三ゴロとこちらも三者凡退で切り抜け、同点のままで最終7回へと入ります。

(後編へと続く)