グレッグ・レイク、ジョンウ・ェットンの死 | バックパッカー、いや元バックパッカーです。

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113か国旅して、それから・・・

 ここ1,2年の間に立て続けに好きなミュージシャンがなくなっている。2015年の12月にはモーターヘッドのレミー、昨年の3月にはキース・エマーソン、12月にはグレッグ・レイク、そして今日、ジョンウェットンがこの世を去った。

 レミーが体調を崩していていたのは皆が知ってた。死因は前立腺癌、不整脈、心不全と発表されている。死の直前までボロボロの体でツアーを続け、死の翌年にもツアーの日程が入っていたところを見ると、ステージで死ぬつもりだったのかと思ってしまう。死後発売された2015年11月のライヴ「クリーン・ユア・クロック」を観ると顔も体もやせこけ、声にも勢いがなく、ベースを弾く指もしっかり動いていないように見える。それでも、ファンにとっては特別な作品だ。

 エマーソン・レイク・アンド・パーマー等で活躍したキースの死はショックだった。彼の自伝を買ったわずか3か月後に拳銃自殺である。うつ病を患っていたそうだが、拳銃が簡単に手に入るアメリカでは多い自己解決手段だ。日本公演も決まっていたのに、長年酷使したせいですっかり動かなくなってしまった指がうつの原因なのかどうだか。自伝を読むと、幼少期から大成功した70年代がメインで、下ネタ満載の、また成功を思う存分楽しんだロックスターの姿が描かれていて、手術の記述はあるが鬱のうの字もない内容だったのに。

 グレッグの死も突然なことで驚いた。彼も癌だったのだが公表していなかったのか、私が知らなかっただけなのか。キング・クリムゾン、エマーソン・レイク・アン・ドパーマー等での美声は永遠だ。死を悟ってから自伝を書き始め、死の直前に完成させたらしい。ぜひ日本語訳も発売してほしいものだ。

 ジョンはこまめにツイッターに書き込む人だったので、近年は癌と闘っているのはファンなら周知の事実だった。
中年になってずいぶん太っていたのに、がんを公表してからはみるみる痩せていき、ああこれは長くないなと思うようになってから間もなくの死である。キング・クリムゾン、エイジア等で卓越した作曲能力と、見事な歌唱、べースプレーを聴かせてくれた。

 今、UKのボックスセットを聴きながら彼の死を悼んでいる。