紙一重 | 帆蒼風日記 

帆蒼風日記 

つくづく元気な家族だ・・・

先に「嫌な予感が・・・」でも書いた事にリンクしちゃいますが


お母さんが逮捕されましたね

しかも事件を認めて・・・


育児ストレスが原因と言われているようですが

育児ストレス・・・

子育てしている方なら経験ありますよね


可愛い我が子であってもやはりストレスは感じます

でも それをこういう結果に結びつけてほしくはなかったです


ストレスの度合いは人それぞれ

人の話を聞いては「ソレくらい・・・」と思ったりする事もあるけど

その人にとっては悩み・ストレスには違いないんですよね

自分の物差しで相手を測ってはいけない (気をつけないと)


我が家の場合

旦那が子育てにも家庭にも積極的に協力してくれるから

ありがたいと思う

でも そんな私にもやはりストレスは生じます

まわりから見れば「贅沢な・・・」と思ってる人もいるかもしれない

それでもストレスはストレスとしてしっかり存在してるもんです


旦那が協力してくれてるから

子供達も今のところ これと言った深刻な問題もなく育ってくれている

(それなりに 色んな心配事はあっても)

だから 私には今回の母親のような衝動がおとずれなかっただけなのか?

もし そこまで精神的に追い詰められたら

私にもそういった衝動が起こるのか?

それは正直わかりません


でも やっぱりそういう衝動だけは

我が子に手をかけるような事だけは絶対にしてはいけない事

それだけはしっかり心に叩きこんでおかないとですね


初めて新しい命を授かった時の喜び

その時はまだ母性と呼べる気持ちまではないのかも知れない

でも とっても嬉しかった 不思議な感覚だった

自分が母になるという事が


子供が成長し お腹が段々大きくなる事に

お腹の中で子供が動き始める頃

もしかしたら初めて 自分は母親になるんだ・・・と

自覚・母性を感じ始めるのかもしれない

お腹の中で動いている我が子に

またまた不思議な感覚を持ち 愛おしさを感じる


「あっ!これ手だ・・・これ足だよね!」と

お腹を蹴ったり 叩いてきたりする時に

お腹に手や足のような形がわかると

それだけで嬉しくて 可愛くて・・・

どうしようもない感覚になる


産まれたら産まれたで大きな喜びに包まれるけど

初めての子育ては不安な事ばかりで

楽しい事ばかりじゃないけど

でも それよりも大きな幸せをもらえるのも確か!


子供を叱り 嫌な気持ちになった時

子供達の赤ちゃんの時の写真などを見ると

嫌な気持ちが和らいでくる


毎日の生活の中

子供達のそういう時代を想いだせば

自分が母になった時の事を想いだせば

そういった闇の衝動を抑える事はできないのかな・・・


今はストレスで子供に対してどう接していいのかわからなくなっていても

子供には子供の未来がある

親だからと言って やはり子供の未来を奪って言い訳ではない


私の今の状況が恵まれているから言える事なのかもしれないけれど・・・

でも やっぱりどんな時にもそう思っていたい


最近思うのは

「親心」と「親のエゴ」は紙一重なのかな?と思ってしまった


そう考えてしまった理由

蒼のリハビリが始まりました


リハビリを始める前に先生と今後の進め方

蒼の精神的ケアetc・・・ 話あいました


まずリハビリを始めるにあたって一番頭に入れておかない事は

・無理強いをしない


リハビリをする際 無理強いをしてやらせるとストレスに感じてしまう

それが一番いけないこと


大人なら「やらなきゃいけない事」と理解してする事ができるけど

今の蒼には 意思疎通ができる年齢になってはいるけど

「何故?リハビリをやらなきゃいけないの?」

「蒼 左腕使ってるよ 全然問題ないよ 不自由なんてないよ」

と思っているはず


「私は全然不自由はないよ こうやって左腕使えてるよ・・・」

という点は認めてあげないといけない


例え まわりから見ていて

「使いにくいでしょ? こうすればもっといいのに・・・」と思ったとしても

蒼が自分なりに左腕を使っている事に対し

「そうだね ちゃんと使ってるね」と認めてあげて下さい・・・と言われました


そして蒼に対し

「何でリハビリをしたくないのか?」

もし痛くてしたくないのなら 何処がどういう風に痛いのか?

とかとか・・・

「蒼ちゃんの口から蒼ちゃんの言葉で話さすようにしてあげて下さい」

と言われました

あくまでもこちらから言わせて そこで話が終わってしまわないように

蒼の口から説明させる


その為には こちらも頭を使わなくちゃいけません

それは大変なことだと思います・・・とリハビリの先生に言われました


やはり 本人が納得しないと何でもそうだけど いい結果には結びつきません


親にしてみれば 

「本当に病気だったの?」と思うくらい今は元気一杯

当事 病気が治っても一生寝たきりになります・・・と言われた時にも

それならそれでもいい・・・命が助かり 生きていてくれるならそれだけでいい・・・と思っていました

そう思ったのも 当時は本当の気持ちです


でも 人間やはり欲が出てきます

病気が落ち着き 寝たきりのはずだったのが

今は元気に走りまくっている

そうなると 少しでも左腕の状態をどうにかしてやりたい

そういう欲が出てきます


それを先日蒼の主治医だったY先生に話すと

「それはあたり前ですよお母さん。

 本当に病気だったの?と思えるようになってくれる

 そう思える気持ちになってくれるのは私達医師からしてみれば

 とっても嬉しいことです。」と言ってくれました


何とか少しでも 少しでも・・・

でも 蒼がそれを望まない限り

自分は全然問題ないのに 何で?・・・と思っている限り

親の「何とかしたい」 と思う気持ちは 

蒼にとって「親のエゴ」にしかなりえない

だから決して無理強いをしてはいけない・・・

と最初に先生に言われました


今はまだ幼稚園で腕の事を言われた事はないようだけど

小学生になるとやはり親としては心配です

出来ないこともあるだろうし それがイジメにつながらないか・・・見た目の問題も・・・

(左腕は右腕より4cmほど短く 真っ直ぐ伸びません)


でも 今の蒼は

「蒼はこれが出来ないんだよね・・・」とか言うけど

不自由さは感じてない


リハビリから帰ってきた時に蒼と早速話し合いました

「リハビリ頑張ってしようか?」

「え~蒼 あんまりやりたくない・・・」

「何でやりたくないと?」

・腕を伸ばすのがめんどくさい

・伸ばさなくても不便じゃない

・腕を伸ばすと痛い

・右腕は伸びるけど 左腕が伸びないのが嫌だ


「じゃあ リハビリをして左腕が今より伸びるようになるなら?」

「たぶんしてみたい・・・

 リハビリをするのは少しだけ嫌じゃないけど

 お母さんとするなら少し頑張ってやれるかな?」


と言ってました

不自由さを感じてないようだけど 

「やっぱり伸びないのが嫌でやりたくない 」

そういう気持ちを蒼の口から聞いたのは初めてかも


それでも今は毎日少しづつだけど 

教えてもらったメニューを少しづつ

蒼の負担にならない程度にやっています

まずは習慣づける事が大事という事で


とりあえず「リハビリやるよ~」と言っても

意外に嫌な顔をせずにしてくれてます

「次はこれね」と自分から積極的にしてくれたりもします


でも 今も考えてしまう事は

「親心」と「親のエゴ」は紙一重

子供にとっては余計なお世話なのかな・・・と


親としては複雑です