私にはちょっと難しい技術。
メモ。
1.自分の坐っている位置が落ち着けるかを確認して、より落ち着けるところまで移動してもらう。
2.手元に瓶があり、言葉にならない苦しみや話したくないことなどが入っているとして、それがどの辺にあるか、実際に「置いて」もらう。
3.その後、「気持ちが良いな」と思える場所に置きなおしてもらう。
1.一番苦しい問題を一つ選んで、どんな感じがを確認する。それをそのまま感じながら、透明人間になった「つもり」で、そこから抜け出す。
2.好きな場所に「立って」もらう。
3.苦しい問題を抱えて坐っている自分を眺めながら、気持ちを確認する。
4.苦しい問題を抱えている自分が深くうなずく単純な言葉をさがして、心の中で語りかける。
6.苦しい問題を抱えている自分の反応を見ながら、自分の感覚を確認する。
1.紙に苦しいことを書く。
2.裏に直観的なイメージ、模様、絵を描く。
3.その紙はどこら辺りにあるか、自分に尋ねつつ置く。
4.その紙をどこに置けば楽になるか、自分に尋ねながら置きなおす。
5.その場所で、納得のいく方法でその紙を処分する。
1.怒りの気持ちや感じを確認する。
2.その気持ちを樹や根っこにイメージする。
3.イメージを作らず、変化するにまかせる。その変化を治療者に伝える。
4.変化後、自分の気持ちを確認する。
気持ちを「考える」でも「認識する」でもない。
「確認する」。
「ああ、イラついているなあ」といったシンプルな感じを”味わう”以上はしない、「考え」るようなことをしない。
なによりも身体的感覚を大事にする。
言葉を使うとしても、素朴で単純で素直なものに限る。
難しい。
以前、マインドフルネスの「葉っぱのワーク」をやってみようとしたが、私には無理だった。
川と葉っぱはイメージできる。
しかし、「流したい思い」「流したい気持ち」を「葉っぱにのせ」て、それらが「流れる」イメージを思い浮かべることが、私にはできかなったのである。
私は緊張しやすく、すぐに不安になるので、緊張や不安による身体的感覚を呼吸とともに「吐き出す」方法をやってみたことはあるのだが、これはなぜかできる。
最近は、仕事の合間にやっている。
向き不向きがあるのかもしれないし、いろんな技法を身に着けておいて損はない。
他にもいくつか技法が書かれており、言葉を使わない方法が性にあっているならば参考になる。
増井武士「精神療法でわたしは変わった」 木立の文庫、東京、2022