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少し前まで、週に何度も格闘技ジムに通っていた。
汗まみれで殴り合い、関節を極め合い、帰ったら洗濯。

格闘技が好きだったわけじゃない。
きっかけは、ただのダイエット。
「動けば痩せるっしょ」くらいの軽いノリだった。

最初に夢中になったのは打撃だった。
スピード、タイミング、間合い。
一瞬の判断で攻防が決まるその感覚に、ゾクッとした。
打撃はシンプルに見えて、実はとんでもなく奥が深い。
やればやるほど難しい。そこが面白かった。

でも、やっていくうちに寝技――つまり柔術の魅力にも気づき始めた。

転がされ、極められ、「え、今何が起きたの?」という瞬間の連続。
筋力、スピード、ポジション、タイミング、呼吸、視点。
“自分の理解”と“相手の動きへの準備”がすべてだった。

打撃と寝技、まったく違うようで、
どちらも“コントロール”が鍵になる。
どちらにも、それぞれの深さがある。

そんな日々の中で、ある日、柔術の青帯を巻かれた。
「まだ全然じゃない?」と思いながらも、
少しだけ、自分を認めてあげられた瞬間だった。


でも、生活は変わる。

子どもが生まれて、夜にジムへ通うのが難しくなった。自然と足は遠のく。

それでも何か続けたくてモヤモヤしていたとき、
家のすぐ近くにシミュレーションゴルフを見つけた。
予約は必要だけど、24時間やっていて、
誰にも殴られず、関節も伸びない。
クラブを握ってみたら、またのめり込んでいた。


柔術もゴルフも、どちらも“自分との勝負”だと思う。

相手がいるようで、最後にぶつかるのは自分。
焦ったら負け。思い通りにならないときほど、自分を試される。
地味な練習が多く、静かな積み重ねがある。

何より――
スポーツはその瞬間にしっかりと集中できることが、心地いい。
雑念が消えて、頭が空っぽになる時間。
何かを忘れて、“今”に没頭できる感覚。
うまく打てなくても、極められても、
その一瞬にだけ集中できることが、自分にとっての充実だった。


今、また「何もできない自分」と向き合っている。
白帯だった頃の感覚。手も足も出ないあの無力感。
でも、それを乗り越えていくのが、案外好きなんだと思う。

スコアがどうとか、OBがどうとか。
そんなことを気にしながら、


静かに球を打つ。


家族の時間も守れて、怪我も少なくて。
たぶん今回は、もっと長く続けられそうだ。



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