こんにちは。
メンタルコーチ 平沼 千佳です。
今日は「感情」に関して。
セッションで話してると、感情を味わう
がわからない。と仰られる方います。
『感情とフィーリングはちがうよ~』
そもそも、その二つを分けることに
なんの意味があるのか?
フィーリング(感覚)ってなんなのか?
感情とフィーリングの違いはなんだろう…
なので、まずはイメージングしてみましょう!
例えばですよ、あなたが自己嫌悪に陥ったとき。
あなたの中には、
3人の存在がいることになります。
存在1…ジャッジする声
存在2…ジャッジされる声
存在3…存在1と2を観察している存在
自己嫌悪に陥っている時、
まず脳内では『過去のシーン』が
再生されていますよね。
自己嫌悪の対象になるような自分の行為を
思い出しているはずです。
”あんなことしなければよかった”
”なんでわたし、いつもこうなんだろう”
思い出している過去の自分そのものは
そんなこと思っていませんが、
思い出している過去の自分に対して
ジャッジを下している自分は、
そんなことを言い出しますよね。
ここまでは、存在1と存在2のやりとり。
否定される対象の自分(イメージ・記憶)と
否定する自分(価値観・ルール)の二人。
そして、この画像のように、
テレビの映像(記憶・イメージ)を見ている
もうひとりの存在がいます。
しかし。
『じゃあ、誰がそれを見てんの?』って話で。
今この写真を見ているのは”あなた”です。
この写真に写ってるテレビに向かってる女性も
”見ているあなた”がいなければ存在できません。
これが存在3、となるわけです。
この3つの存在をこう、わけてみます。
存在1…ジャッジする声 → 価値観・ルール
存在2…ジャッジされる声 → 思い出・イメージ
存在3…存在1と、存在2を観察している存在
→ ??????
あれ、存在3が、????となりましたね。
それは後々説明するとして。
私は、あえて”存在”という表現を使いましたが、
よくよく考えてみてください。
(あなた)という存在は”価値観・ルール”ですか?
(あなた)という存在は”思い出,イメージ”ですか?
抽象的な質問ですが、答えはNO
だって、平沼 千佳という人間と、
価値観・ルールはちがうわけです。
とにかくですね、
私たちは、価値観でもルールでもありません。
思い出やイメージでもありません。
価値観やルールは、わたしたちそのものではなく
『わたしたちが持っているもの』です。
このね、存在1の声と、存在2のイメージに
どっぷり浸かっているとき。
感情がドバドバ出てきます。
感情に振り回されます。
脳内の映像や記憶、イメージを罵倒する
価値観やルールって自分の本音ではありません。
それらは、多くの場合幼い頃に
『無意識のうちに覚えた』もの。
両親や幼い頃の環境がこれに影響を与えています。
自分の中にある、価値観やルールから生まれる声
もしくはそれらがジャッジするイメージや過去の記憶(残像)にとらわれてしまうと、
存在3とのつながりが途絶えてしまいます。
実はね、この存在3というのが俗に言われる
「観察者」のことです。
ジャッジもしない。判断もしない。
そもそも無限に自由な存在が観察者であるため、
ただただ存在が満ちています。
この存在3、にフィーリングがあります。
訓練しないと、わたしたちは、価値観やルールから生まれる声を本音だと思ったり、自分の過去やイメージに苦しめられたりします。
しかし、訓練、というか練習すればするほど、
感情と感覚を同時に感じることが
できるようになる。
そうすると、どんな感情が出てきても、それにどっぷりつかることも、振り回されることもない。
例えばどうするかというと、
『ものすごい感情』と同時に、
『その感情のそばにいる感覚』
を感じることをします。
めちゃめちゃ悲しいとき。
その悲しさを感じつつも、
悲しさと同調せずに、そばにいる。
何もしない。
ただそばにいる。
ただそばにいる存在で、いる。
その状態でしばらく経つと、悲しみの感情は
味わい切られて、すっきりデトックスされます。
安心して感情を発生させ続けられるからです。
感情は噴水みたいなもの。
出し切ったら、止まります。
ここで、感情に意識を向けすぎてはいけません。
噴水が中途半端に止まって、水がたまるのです。
感情はただただ発生させておいて、
その上で、自分は感覚のフィールドにいる。
感情というのは何かしらの反応なの。
自分の中のルールやタブーに触れている時に
出るのがネガティブな反応。
だからといって、それに意識を向けてどうこうしようと思っても逆に意味がありません。
押さえ込んでしまいます。
だから、
感情とともに、感覚でいる。
感情を発生させながらフィーリング全開でいる。
これがポイントです。
んー、文章だけでは説明が難しいのですが。
言葉の概念は人それぞれ違うので感じ方も違うけれど、何かのお役に立てれば幸いです…