母乳育児大国☆日本
私のまわりの日本人はほとんど例外なく母乳育児をしています。
日本の育児書も「当然最初は母乳でしょ」という書き方で、粉ミルクの有用性を賛美しつつもあくまでピンチヒッターといった位置づけ。
出産直後から「粉ミルク一筋」という話は日本では聞いた事がありませんでした。
でもこの間すごい母乳カルチャーショックを受けたんです。
アメリカ人のお友達に誘われて、「La Leche League」という母乳育児サポートNGOの香港支部(英語部)の集いに参加した時の事です。
リーダー内の一人のお家でお茶を囲みながら母乳談義、というアットホーム、かつフレンドリーな集いですが、何がすごいってリーダー、および常連ママたちの
母乳育児にかけるほとばしる情熱と高い志です!
香港ではデパートやレストランなど人前で授乳してもいいのか?という話がでた時、一人のリーダーがさっと立ち上がりました!
「そりゃね、シャイな人は気になるかもしれないわ。
でもね、授乳スカーフで胸元を隠したりするのは逆効果だわ!余計目立つし、授乳という美しい行為が何かイヤらしいことでもしてるみたいじゃない!
隠す事なんて何もないのよ!
だから最近増えてる”授乳室”っていうのも私はイヤなの。
授乳してるお母さんに店員が『あちらにどうぞ』なんて声かけたりしてるけど、なんで動かなきゃいけないの?赤ちゃんにご飯をあげてるだけなのに!
だから、私たちパイオニア(先駆者)がお手本となって堂々と誇りを持って授乳することで、お母さん達がどこでも気兼ねなく授乳できる社会を築いていかなきゃいけないのよ!!」
「先駆者」という仰々しい響きに吹き出してしまったら、笑ったのは私一人
みんな真剣に聞いていました。私は現在専業主婦で、さして粉ミルク育児にこだわる理由もなく、「みんなやってきてることだから私も
」という、かる~い動機。完全な追随者のつもりでおりました。社会を改善する意志もヴィジョンも全くございません。郷に入って郷に従え。
香港ぢもてぃーが授乳シーンを見せられるのが恥ずかしいというのであれば、授乳室大歓迎
授乳スカーフなどはむしろ「マスト買いリスト」に入れていたし・・・こんな理由で私はすごく違和感を覚えたんですが、皆さんはどうですか?
そもそも欧米ではかつて粉ミルクの誕生とともに女性の社会進出やフェミニズムの運動と相まって、「脱☆母乳!」という動きがあったそうです。その後、母乳にしかない利点などが見直され母乳ルネッサンスがおき、今に至るそうですが、英語や仏語の育児書を見ると、「母乳で育てる場合」と「(最初から)粉ミルクで育てる場合」それぞれの利点、注意点が平行して書いてあり、選択は読者に任せる形になってます。
米国でできた団体であり、参加者のほとんどが英語圏出身者だったのですが、英語を話す国で母乳育児をするお母さん達はみんなこんなに「戦ってる」んでしょうか?
それともこの団体のこの香港支部だけ?
いつも感心するんですが、米国人の「いいと思った事はどんどん周りも広めよう!」というパワーってすごいですよね。
まさに母乳救世軍。
もう参加する事はないと思いますが、興味深い体験でした。
ちなみにフランスのお母さん達は「みんな勝手にすれば?」といったゆる~い感じだそうです。
中国本土では母乳育児といっても、富裕層のお家の場合農村部などから子供が産まれたばかりの女性をつれてきて乳母にする事がよくあるとききました。昔の日本の名家みたいですね。特に毒ミルク騒動のあとは乳母が引っ張りダコだそう。
ちなみに後日、香港人の友人2名に相談したところ、人前での授乳のルールは
「日本と同じで大丈夫」とのことでした。
ほっ

育児って本当に所変わればだなぁ、と感じてます。
